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姉、親友達に助けられる


マリーの淑女教育の時間を

自分の不甲斐なさで、自分の

現状と相談の時間に変わってしまい


申し訳なく思いつつ、

言い逃れ許さないという態度と

言葉のアメリアの優しさに甘え


ディランの事を話す。


数日前から態度の違いから始まり、

昨日のディランの言葉と動き。


なるべく冷静に感情を入れない様に

と気をつけたものの、


アメリアの綺麗で可愛い表情が険しく

なり、


手に持つ扇は震えており、


話せば話すほどに冷え冷えする瞳に

内心慄きつつ


「ほら、精神の成長期だと言うし、ね」


愛想笑いとディランをお庇う言葉を

共に告げるも


「だからと言ってエスメを傷つけて

成長をしようなど、あってはならない

事ですわ」


自分の事のように怒ってくれる

アメリアに戸惑いつつ


「そうかな?

ほら、感情を出しても私なら受け

入れて貰えると思ってくれたのかも

しれないし」


今まで思いつかず、考えた事もない

言葉がするりと出てた事に心の中で

驚いていると


「肝心のエスメが、受け入れられてない

だろうが」


ルイの一言に返す言葉が見つからず

口を閉ざしてしまった。


確かに、悲しいくて、落ち込んでいる

いつまで続くか分からず泣きたいと

思っている。


でも、少しアメリアに強制された

けど話すとドロドロしぐるぐるとして

いた思考が溶かされ、さらりと流されて

いく。


誰かに聞いてもらうって大切な事なんだな。


しみじみと実感し、3人に感謝しつつ

行き着いた感情を言葉にする。



「うん。戸惑ったし、どうして?

て、思ったけど話を聴いてもらったら

ディランなりの甘え方なのかな。って

思えてきたの」


幼子の時の様に素直に手を伸ばせない

ディランが、何を思い、強い言葉と

態度で接してきたのは分からないけれど


「お姉ちゃんとして、期待に応えたいな」


身長が伸び、甘えるのが恥ずかしく

なても、大人になったって


自分がディランに手を伸ばし


大好きだど、


愛しているのだと


告げ続ければいいだけ。


どろりとしぐるぐる回っていた

感情が無くなり、考えが行き着いた

のは


この答え。


うん。大丈夫。

久しくして表に出してなかった

ディランへの気持ちを言葉と態度に

だせば良いだけの事。


自分の出した答えに頷いていると


「エスメが、それでいいのならば」


アメリアの言葉に、マリーは


「頑張ってください」


応援してくれ、ルイは


好きにしろ。


呆れた態度を表に出しつつも

視線で心配をしてくれて


「なんにせよ、話はまた聞きますわ。

わたくしとしては、できれば溜め込む

前にエスメから話ていただきたい

ですわね」


この話は終了だと、アメリアの言葉に


「善処します」


申し訳なさそうに眉を下げつつ笑い

返し、温かな甘いミルクティーに口を

つけると


「そうだ。私、頑張って淑女の微笑みを

してたつもりだったけど」


出来てなかった?


ルイは前日から一緒にいたので自分の

感情を知られていても問題は無かった

けど、マリーにアメリアとあっさりと

隠していた感情を見破られてしまった

事を尋ねると、


「そうですわね。わたくしに

感情を取り繕う微笑みが見抜けないと

と思ってはいけませんわ」


アメリアの自信に溢れた言葉と微笑み

に、


それだけ経験と体験が豊富なのだと

告げられ


「毎日、近くにおりますから」


マリーの言葉に嬉しく思いつつ、


「ありがとう」


自分への優しさと気遣いにお礼を

伝え、それからは


「お役に立てるか分かりませんが」


アメリアの言葉の後、ディランの

教室で過ごす姿や生徒会での役割

など、自分の知らないディランに

興味深く聞きり


淑女教育の時間は終了を迎えた。


勿論、有言実行で

馬車の中へ入ってきたディランに


「おかえりなさい」


笑顔で出迎え、そのまま抱きつき


「生徒会お疲れ様」


ゆっくりと背中を撫ぜれば、

自分の行動に驚き思考が止まって

いたディランも現状が理解できると


「離してください」


冷たい声と言葉に加え、

身を捩り、使い回していた自分の

腕から逃げ出し


「品性も品格もありませんね」


ため息混じりに脅された言葉に


「ディランの事が大好きだからね」


返事を返すと、眉間に皺を寄せ

睨む様に視線を強められたが、


「さ、屋敷に戻りましょう」


その一言にフレディ頷き

ディランと対面するよう腰を下ろした。


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