姉、心の中で荒れ狂う
「あなた、何なの?」
噂の女性生徒に声をかけられ
カップを持ってい移動をしていた
動きを止めた
クラスメイトが動きを止め、
息を殺し自分を見ている視線と、
揶揄する視線に
心配げに送られる視線、
興味本位の視線
様々な視線を一心に向けれる中
「貴方、さっきから目に付くのよ。
メイドならもっと主である私に
気を使いなさいよ」
自分に告げられた言葉に、
確かに。
あんなにウロウロしてたら
視界に入って気になってしまうよね。
自分の中で納得ができる言葉だったので
ゆっくりと腰を折り
「申し訳ございませんでした」
謝罪をすると、
「それに、貴方、違うテーブルの
担当でしょう?」
なぜ、ここの世話をしているの?
そんな意味の含まれた言葉に、
言葉をそっと飲み込み、メイドとして
表情を変えずに無言のままいると、
「どうせ、雰囲気が悪くなったら
手助けに来たのでしょう」
自分が来た理由も察している様で
言葉に出してくるが、頷けば、
場の雰囲気が悪化するのが分かって
いるので無言をいると、
「そういうの、ありがた迷惑だって
知ってる?
自分のことは自分でなんとかするわ」
そっぽを向いてしまった女性生徒に、
表に出そうになった感情を抑え込み、
一礼をし、壁側まで歩き、
様々な感情が籠る視線を無視し、
自分が担当をしているテーブル付近で
止まり、待機する。
心配そうに見つめてくるマリーに
目元を緩めるだけの返事をし、
心の内を分かっているであろうルイは
呆れ混じりの視線を向けてきたので
ワザと無視をし、
自分が動く必要があるまで待機を
し続ける。
食事も終わり、後は紅茶を楽しみつつ
歓談に入れば、
後は終了を待つばかりだが、
無に近い表情を作っているものの、
自分の心が大荒れで
いつも視線を向けられるだけの女性
生徒と話せた事。
ピンク色の髪は緩く巻いているのか
本人の魅力を十分に引き出しており
猫の様な目は、アメリア同様に強さを
印象つけてしまうが、声は柔らかく
強弱の幅がさらに魅力を増し
何より、素直に表に出せない
優しい心。
そりゃ、モテるわね。
マリーの様に表に出さす努力する
女の子も可愛い。
でも、女性生徒は努力も感情も
表に出しつつも、そこに隠れた
優しい心は、素直に出してこない。
好みはあれど、女性生徒に夢中に
なった男性生徒は、この優しさを
引き出したくて、ぎこちない言葉の
中に隠れた思いやりや労りの心を
引き出したくて
夢中になったのね。
なるほど。
解る。
1人、心の中で深々と頷いていると
自分の事を知っているマリーやルイに
アメリアは、目元を緩めている姿が
目に入り、
考えていることが漏れてい事に気づき
細く深呼吸をし
大暴れしている心を落ち着かせた。




