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姉、必死に復習をする


アメリア主催のお茶会は

マリーの経験を積む為の他に

教室か違い、マリーと高位貴族

令嬢達との交流を目的としている。


アメリアの口からはっきりと

告げられ開催までの数日、

アメリアからお茶会の作法に招待客

の家柄から関係性に領の

特徴を復習する中、


自分もメイドとして給餌の他に、

マリーが困っていたら助けが

出せる様に屋敷に戻るとマルチダと

フレディからディランを相手に

お茶会の給餌マナーを確認して貰う。


「ディラン。この方の領だけど」


「そちらの令嬢でしたら」


予想できる範囲の手助けができる様に

ディランにお願いをし招待客の情報を

確認し合う。


相変わらず馬車に乗り屋敷に戻るまでの

間、どこか機嫌が悪るそうな雰囲気と

態度ではあるが、馬車を降りる際に

光の魔術をかけると、


普段通りに戻るディランに申し訳ないと

思いつつも、毎日発動させ様子を見て

過ごしている。


ディランも気になるけれど、

とりあえずは目の前に迫るお茶会。


気持ちを切り替え、皆の前面協力を得て

当日。


「頑張ろうね」


マリーと互いに励まし合い、


通常の講義を終え、マリーとルイと

足早に教室に向かい、アメリアの合流し

お茶会の準備に整え、


聞こえた2回のノック音に、アメリアに

視線を向け回答を促すせば、正解だと告げる

微笑みと共に、短い返事を貰い、


ルイが扉に手を掛け、開いた扉から招待客を

出迎え、アメリアが用意した招待状の確認を

し、中に通してゆく。


「ようこそ。

お忙しい中、来てくれてありがとう」


アメリアの挨拶の後


「こちらは、マリーさんよ」


アメリアから紹介をされたマリーが


「マリーです。本日は来ていただき

ありがとうございます」


正式では無いので簡易な紹介と挨拶で

済ませ全員が集まり、テーブルに着席

したので、ストレートの紅茶を淹れ

給餌をしてゆく。


慎重に、かつ丁寧に。


フレディの言葉を思い出し、マルチダの

真似をし給餌を済ませ、壁側へ控えると

お茶会が始まった。


穏やかに品良く。


小鳥が囀る様に続く会話も最初は互いを

知る事から始まり、


「マリーさんは勤勉ですわね」


1人の令嬢がマリーを褒めると、


「ええ。我が領をこんなに知っているとは

わたくし思いもしませんでしたわ」


「この短時間にどれほど努力をされたのか

尊敬いたしますわ」


マリーを褒める会話に、


「まだまだですが、お褒めいただき

ありがとうございます」


淑女の微笑みと共に返答する姿に


この2年のマリーの頑張りが見てとれ

嬉しさと微笑ましさで胸が一杯になりつつも

カップの動きに注意を払いつつ、

すぐに対応できる様に生活魔法道具に

魔力を注ぎお湯を沸かしてゆく。


アメリアの動向を確認しつつ、

マリーを見守りつつ、

招待客のカップの量を確認する。


本音を言えば、


もう1人自分が欲しい。


が、マリーの事を考えての自分のみの

配給役。


ルイも扉へ意識を向けつつも、令嬢達の

雰囲気を壊さない様に気を配っている。


音を上げる訳にはいかない。


サンドイッチを食べ終えペストリーへと

手を伸ばす頃、互いの距離が縮まった

様で、小さな笑い声も混ざる様になり、


見守る方も緊張を心配が薄れてきた頃、


「話題の令嬢のことは知っていて?」


1人の令嬢の言葉に、マリー以外の

令嬢の雰囲気が一瞬強張ったが、


「何か、ありましの?」


なんでも無いようにアメリアが尋ねると

困った様な、でも話したいと言う表情に

内心首を傾げつつも、聞く為に意識を

集中する。


「どうやら、下位の方々を整理し始めて

いるそうですわ」


年頃が好きな話題。


そう、受け止めるか、

高位の令嬢でも恋愛系の話は好きなのね


と意外に思うべきか、ちょっと悩みつつ

も耳を傾けれると


「整理された方々は、令嬢に縋り付いて

いるそうですわ」


みっともないですわね。


隅々まで嫌悪感が行き渡った言葉に、

内心、困ったように微笑み


「あの商人のご子息も、明日は我が身

だと、必死に貢いでいるそうですわ」


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