姉姉、驚く
ディランからアフタヌーンのお誘いがあり
今日は庭園かそれともサンルームかと
マルチダと話していると、聞こえてきた
2回のノック音に返事をしマルチダに対応
をお願いすると
「姉様」
呼びかけと共にディランが部屋に入ってきた
のでソファから立ち上がると
「準備が整いました」
その言葉と同時にエスコートをする為に
手を差し伸べてくれたので、
「ありがとう」
呼びにきてくれた事とエスコートへのお礼を
言葉で伝え、ディランの掌に手を乗せた。
自室を出て階段を下りる様で、
行き先は庭かしら?
マルチダの話では薔薇が満開で見頃を
迎えていると言っていたのを思い出し、
楽しみにディランの誘導に従うと、
庭に出て歩くと
「お父様? お母様?」
数ヶ月程、会っていない2人の姿に驚き
とおもに溢すと、
「はい。招待をしました」
こぼした言葉が聞こえたようで、ディラン
の返事に、
「お忙しいのに」
日々、夜会へ行く両親の体調を心配すると
「久しぶりに姉様と話がしたいと
聞いております」
返ってきた言葉に予想していない言葉で
「そうなのね」
話すは何か分からないが、手紙ではなく
会って話すことが必要な話題の様で、
どんな話をするかは分からないが
「では、急がないとね」
少し歩く速さを早めるとディランもそれに
習い歩幅を大きくしてくれた。
「お待たせし申し訳ありません」
テーブルに到着後、ディランの謝罪の言葉に
少し頭を下げると、
「私達も先ほど来たばかりだよ」
お父様の返事が返り、座る様に促され
ディランはフレディが椅子を引き、
自分の椅子はマルチダが引いてくれ、
着席とすると、ティーフードと紅茶が
運ばれ、
「いい天気ね」
お母様の言葉に
「本当ですね。ふんわりと香る薔薇の
香りも素敵ですね」
返事を返すと、良い返しだったようで
お母様は微笑み
「時間があれば散歩をしても良いわね」
是非と返すと、お母様がカップを持ったので
習うようにカップを持ち紅茶に口をつけた。




