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姉、興味本意で動く


洗った髪をを乾かし、マルチダに

オイルと共に丁寧に髪に櫛を通して

貰い、


「おやすみなさい」


「おやすみなさいませ」


ベットに入りマルチダに就寝の挨拶を

すると、同じ様に就寝の挨拶と共に

一礼をし退出をした。


ゆっくりと呼吸をし10回程繰り返した

のち、音を立てない様に起き上がり、

そっと布団から出てベットから下りた。


足音を立てない様に慎重に歩き、


ドアの前で深呼吸をしゆっくりと

ドアノブ回し、扉を開け顔だけ出して

左右に首を動かし


誰も居ないか事を確認する。


「よし」


音量の無い声を出して気合を入れ

廊下に一歩足を進めると、


「誰です?」


先程まで誰も居なかった方向から

声をかけられ、驚きと共に体ごと

向けると、


礼服を着た青年が立っており、


「えっと、あの」


驚きと部屋から出ないとディランとの

約束破っている罪悪感と後ろめたさで

返事が上手くできずにいると、


「もう深夜です。お休みになられた

方がいいですよ」


部屋に戻る様に促されるが、


「その、隣の部屋から物音がして」


気になるの事とディランとの約束を

破ってしまった言い訳をすると、

じっと見られた後、


「なるほど。安心して寝れないと言う

事ですね」


何か納得した様な表情と言葉に、

そうだと頷くと、


「何かあるといけませんので、

一緒に行きます」


その言葉の後すぐに歩き出し

自分を通り過ぎ、ディランの部屋の

ドアノブに手を掛けたのを見て


「待って」


言葉で静止を促し両手を伸ばし

青年の手をドアノブと共に掴み


「いくらお友達とはいえディランの

部屋に無断で入れるのはできないわ」


身内でもない人物を大事で大切な弟の

部屋に入れる訳にはいかず、


「それに、不審人物がいた場合

貴方が危ない思いをする事になるわ」


何よりディランを悲しませるような事は

させたくも無い。


止めた理由を伝えると、はつりと瞬きを

した後、


「彼程ではありませんが、僕も武術は

嗜んでおります」


心配は無用で安心して欲しいと伝えて

くれるが、


「だったら、私が魔術で対応するわ」


今日の晩餐会はディランが主催し両親が

援助する形で行われている。


招待客は勿論、ディランのご学友。


だからこそ張り切ってご飯も作ったし

こっそり新しいお菓子も作って出した。


ディランと仲良くしてくれ感謝と嬉しさ

喜びを伝えた。


そんなご学友にもしも、万が一の事が

あったら、後悔しても仕切れない。


「ですが、魔術で対応は法で禁じられています」


法律の事を言葉にするも、

わざと聞こえないフリをし、扉と青年の

間に無理やり体を入りこませ、

ドアノブから手を離させ、


ゆっくりとドアノブを回し、扉を開けると


「やあ」


青年が微笑み出迎えてくれ、


「廊下は寒いだろう。良ければ中に

入らないか」


穏やかな声と口調ではあるが、どこか

逆らう事を許されないと感じる声色に

言いたい言葉が紡げつ、


ドアノブから手を取られ、エスコートを

する様に手を取られ部屋の中に案内され


いつも座っているソファに座る様に

促され、部屋の中にいた青年と廊下で

出会った青年は正面のソファに座ったのを

見て、


なぜ?

どうして、貴方はディランの部屋に居るの?


そう尋ねようとしたが、


「ディランから部屋に入る許可を貰ってね」


先に告げられた言葉に、


ディランが許可を出しているなら大丈夫かと

頷くと、


「中々に面白い本があってね」


テーブルに置いてあった本を手に取り

微笑み教えてくれ視線を向けると


本屋の店主さんが書いた本で


「分かります。読んでいると次はどんな事が

あるのだろう。と、夢中になりますよね」


読んだ感想を伝えると、嬉しそうに微笑み


「そうなんだ。他国の文化に風習に人柄など

興味深くて、作者の彼が次に体験することに

つい惹かれてしまって、遅くなったようで」


言い終わると本から廊下で会った青年へと

顔を向けるので釣られ顔を向けると、


表情は無に近いが、どこか呆れの雰囲気が

あり、


仲良く無いのかな?

でも、迎えにくるぐらいだから、仲良い

んだよね?


内心首を傾げつつ、


「その作者の方の本は数冊ありますので、

借るのも良いと思いますよ」


どう次の言葉を紡げば良いのか分からず、

本を話題に出すと、


にこりと笑い


「君のお勧めはある?」


返ってきた言葉に頷き、大好きな店主さん

の本を紹介を始めた。



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