姉、親友との関係を確認した
放課後のマリーの淑女教育は順調に進んで
いるようで、アメリアの教えも
王族の前
城の中
その言葉が増えていき、時折自分たちが聞いて
良いのかと思う様な話さえある。
ルイや自分が口外しないと信用を得ているのだと
思うと嬉しくて、アメリアの気持ちに応え様と
ディランやフレディの前では話さない様に気を
つけている。
アメリアは雑談として話している感じでも
聞いている自分達側としては驚く事もありつつ
まぁ、会社で仕事をしてるとそういう事もあるよね。
前の人生で良く聞き、時に体験した人間関係に
仕事の進め方など、ちょっと遠くに視線を向け
たくなる話もあり、
ルイは街で見てきているのか平然としており、
マリーは驚きつつも神妙な表情で頷いている事が
多い。
格式関係に1個人の感情もあるだろうし、
代々続く家々の関係、男女関係
世の中のアンバランスな関係に順応してる
アメリアの幼少期を心配しつつ、これから
その渦に入って行くマリーに心配になりながら
ルイを伺うように横目で見れば、
ディラン同様にルイも気がつけば身長を抜かされ
ており今まで少し下にあり、つむじが見えていた
頭は自分が手を伸ばしてようやく届く位置で、
チラリと横目で見ても筋肉が付き逞しくなった
二の腕しか見えず、
男の子の成長は早いけれど、こうも逞しくなって。
嬉しいやら、悲しいやら、微笑ましいやら
様々な感情が混じりあった息を気付かれない様に
そのに出した。
まだ、騎士団長との練習を続けているのかしら?
以前、ディランとルイと稽古を受けている姿を
見学に行った記憶が蘇ってきたが、最近はその
話も聞かず、
今度、聞いてみよう。
いつか話題に出すことに決め、アメリアと
マリーを見守っていると、アメリアが自分に
向けた視線を気付き
そろそろ終わるのね。
視線の理由を理解し小さく頷き返答を返すと、
嬉しそうに微笑んでくれ、自分も答えが
あっていた事に、嬉しく思いつつ
紅茶を淹れる為に動き出す。
火の魔法石の付いたポットを手に取り発動させ
お湯を沸かしつつ、ティーフードの準備をする。
今日のティーフードはエッグタルトなのね。
アメリアが経営しているカフェの人気のフードに
食べるのが楽しみになりつつ、
今度、私も何か作ってこよう。
最近お菓子作りをしていない事を思い出し、
いつも美味しい紅茶とフードのお礼にと
作り持ってくる事を決め、
手早く準備をしてゆく。
「今日は、これで終わりにいたしますわ」
アメリアの言葉に
「ありがとうございました」
頭を少し下げ、お礼を伝えたのを見てポットと
カップにお湯を注ぎ入れ温め出すと、
ルイが動き、椅子を増やす準備をする。
皆が手慣れた動きをし、あっという間に
お茶会の準備が整い
「さあ、召し上がってくださいな」
主であるアメリアの言葉の後、マリーが
紅茶に手を伸ばしたのを見てから、カップに
手を伸ばし、自分の淹れた紅茶を一口いただいた。




