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姉、話を聞く


沢山喋りたい事はある。


休日にディランとフレディと街へ行った事。

領の特産となりつつある魔法生活道具や紙刺繍

を取り扱っている商店に行ったこと。

皆が笑顔で手に取り購入してくれたこと。

途中、ルイを見かけた事。


ルイだけではなるマリーにも聞いて貰おう。


そう思い教室に入ったが、なぜか話す事ができず

だからと言って大きな事が起こったと言う訳でも無く


ただただ、間が悪く話し事が出来なかったが

その分、クラスメイトの楽しい話も聞けたが、


「また、例の女子生徒が街でやらかしたらしい」


そんな話がどの子からも話され困った様に眉を

下げ微笑むと、こちらの様子を伺いつつ


「エスメさんも知っておいた方がいいです」


心使いの言葉に微笑みで返すと、クラスの子達は

真剣な表情で話してくれた。


平民から貴族になったので浮かれているのでは?

誰もが最初はそう思ったけれど、どうも様子が違う。


ボーイックをパトロンという立場のお友達にする

のはなんとなく分かる。

同じ立場なら自分でもそうする。


貴族となってその地位を満喫したい。

その、気持ちも分かる。


嫁に行く先に自分の家より上の貴族を狙う為に

身なりを整える必要があるのも理解する。


だけど貴族の嫁に行こうとするなら派手な行動は

避けた方がいいし少しでも知識やマナーを身に付け

方が良いのにどうしてあの様に悪評が流れる事を

するのかが疑問。


予想していた言葉もあるものの、皆首を傾げる

姿に、


冷静に判断しできるだけ平等に判断をしているのだわ。


こちらが教えられ、一緒に考え出した答えは


何も考えず思うままに動いている。


自分の言葉は行動に養子先がどう動くかを見ている。


実父に言われ行動をしている。


実父の地位を落としたい。


自分に注目を集めたいだけ。


貴族との繋がりを作るだけ作り平民として生きる。


卒業後に何の店を開く為の繋がりを作っている。


様々な意見が毎時間にだされ、本人でしか分からない

答えに頭を悩ませ授業が終了し、話題も終わった。


マリーとルイといつもの様に教室を出て、アメリアが

居る部屋へ向かう途中、そういえば


あっさりとした幕引きにルイは何か言いたげでは

あったが


「こう言うのには俺の意見は邪魔なだけだかなら」


その一言で始終無言だった事を知り、


ルイのお母さんの教えかなぁ?


そんな事を思いつつマリーと顔を見合わせ、

アメリアのいる部屋の扉の前に立った。




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