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姉、尋ねる



淑女教育を受けているマリーの場の雰囲気を

変える機転は素晴らしく、教室に戻っても

ボーイックの機嫌を損ねる事も無く、

皆が穏やかに授業を受ける事ができた。


毎日、アメリアから指導を受けているのだから

できて当たり前なのかもしれないけれど、

行動に出る事の難しさと言葉に声の音域、

早さ、表情、


どれを評価しても淑女の行動で


「凄く素敵だったの」


淑女教育後のお茶会でアメリアの前で話題に

すると


「それだけマリーさんが努力をしている

と言う証拠ですわね」


優雅にカップをソーサーに置いた後、


「実戦はできた様ですので、今度は経験を積み

お茶会で実行できる様にお願いいたしますわ」


淑女の微笑みと共に告げられた事に、

驚きマリーと見ると、表情を強張らせながら

頷く姿が見え、


長期休暇中に今後の予定など話があったのね。


自分は屋敷で思うままに過ごしていたが、

マリーは王城へ通い淑女教育を受けていた。


休み方の違いね。


渋みも少なく香りの良い紅茶をいただき、

エッグタルトをいただきながら、アメリアと

マリーのやり取りを聞きつつ、ルイへと視線を

向けると、どこか元気がない様に見え、


ボーイックとのやり取りを気にしているのね。


自分が発端となってしまった事だけではなく

最近のボーイックの行動を友達として気にしてい

のは気づいていた。


でも、行動して寮では同室で生活をしている

ルイに何かあったらと考えてしまい、動けないで

いたが、


帰り道に聞いてみよう。


何もできないけれど、その中でも何かできる事が

あれば。


そう思ったが、


もしかすると、ディランがルイから相談を受けている

かもしれないわね。


領にいた時から何かと仲良しな2人。


自分には言えない事とか言っているかもしれない。


けれど、聞くだけは聞いてみよう。


そう決め、お茶会を楽しみマリーと別れた後、


「ルイ、寮の生活はどう?」


包む事なく尋ねると、


「あー。まぁ、なんとかなってる」


答えにくそうに、返事を返してくれたが、


「本当に大丈夫? 週末、泊まりにくる?」


言葉の濁し方が気になり、息抜きになればと

提案をすると、


「考えとくよ」


困りながら返事をくれたのが気になり


「ボーイック、と上手くいってない?」


曖昧に聞いたら誤魔化す事が分かったので

そのまま尋ねれば、困った様に眉を下げ


「教室と一緒だからな。

学園が終わったら女子生徒達と街へ行ってるから

寝る以外は部屋に居ないし」


重めの息を吐き出したともうと、


「帰ってきたら女子生徒がどれだけ素晴らしい人か

ずっと話してくるから、聞き飽きた」


毎日、同じ話だぜ?


会ってもないのにその女子生徒に詳しくなりつつ

あるぜ。


最後は悪戯っ子の様に笑ったものの、


「毎日は飽きちゃうわね」


眉を下げ困った様に微笑みながら返事を返すと

フレディの姿が視界に入り、手を振りながら


「その女子生徒はそんな子なの?」


興味が出て尋ねると、


「中々に強かで、世渡り上手だな」


考える事なくさらりと出た言葉に頷きフレディの

元へ到着したが続きを促した。




台風が近づいておりますね。被害がないと良いのですが。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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