姉、久しぶりのお茶会
半年以上も通い続けている部屋の扉に
ルイがノックをし入室の許可を貰うと
扉を開けてくれ、初めにルイが部屋に入り
次に自分が入り、
最後にマリーが部屋に入ったら、3人同時に
一礼を席から立って出迎えてくれたアメリアに
挨拶をする。
ルイは騎士の挨拶
自分は腰を折り使用人の挨拶
マリーはカーテシーで挨拶をし
「顔を上げて頂戴」
アメリアの声でそれそれが体勢を戻し改めて
アメリアを見ると、優雅に微笑み
「お久しぶりですわね。皆さんに会えて
嬉しいですわ」
喜びの言葉に、
「私も、お会いでき嬉しく思います。
本日もよろしくお願いいたします」
代表でマリーが挨拶を返すと
「では、始めましょうか」
小さな頷きと言葉と共に始まったマリーの
淑女教育は休み期間中にお城へ通い、様々な
方から習った事への報告と実施のようで、
マリーの言葉に出てくる、祭司様、教鞭を
してくれた公爵家のご婦人の名前を聞き、
教室では子供達と楽しく過ごしたと言って
いたけど、遊ぶ暇なんてなかったのでは?
そう思える程の内容にをルイと共に壁側に控え、
思いルイに視線を向けてみるも、
同じ様に感情を悟らせない表情をしており、
そう言えばルイとも休み中は会えてなかったけど、
寮で何をして過ごしていたんだろう?
フッと思いついた事に意識を向け記憶を
引っ張りだすもディランもフレディもルイの
話をした記憶は無く
ディランもフレディもルイと会っていない?
よくよく思い出すとディランもフレディも
四六時中とは行かないものの合い、食事に
アフタヌーンと共に過ごしていた。
ルイと会う時間なかったわね。
心の中で何度も頷き、
ルイにも休みは何をして過ごしたのか聞こう。
そう決め、アメリアとマリーのやり取りに耳を
傾けつつ、見守っていると、いつもより早い
時間だが終わりそうな雰囲気に用意されている
ワゴンに移動し、
まずは生活魔法道具のポットを起動させお湯を沸かし
その間にカップとティーフードの準備を整えてゆく。
アメリアとマリーにやり取りを見つつ、準備進め
人数分の紅茶淹れ、フードのスコーンをクリームに
ジャムを準備し
「では、ここまでにしましょう」
アメリアの言葉に
「ありがとうございました」
マリーがお礼を伝える姿を見た後、手早く紅茶を
アメリアとマリーの前に置き、
「貴方達も一緒に」
アメリアのいつの言葉に
「では、お言葉に甘えさせていただきます」
返事を返し、自分とルイの紅茶をテーブルに置き
椅子に座れば
「今日も良い香りね。美味しそうだわ」
アメリアの始まりの言葉に、お茶会が始まる。
紅茶を飲み、フードを食べ一息つく頃、
「皆さんは長期の休みはどの様に過ごされたの?」
アメリアの問いかけに、
「私は、お城へ通い様々なことを学ばせていただき
また、教えていただいた事を子供達と一緒に復讐をし
過ごしておりました」
マリーが返事を返し、
「王妃様や公爵夫人達から、とても頑張り屋で教え
甲斐があるとお褒めの言葉をいただいたわ」
アメリアが返事を返す。
簡易なお茶会でも公式のマナーに則って進められるので
話す順などは決まりを守り
「エスメさんは、どの様にお過ごしになったの?」
アメリアの問いかけに、
「休日は屋敷で過ごし、弟がよく相手をしてくれました」
まずか簡易的に返し、アメリアの興味を引くかを見極め
「まぁ、相変わらず仲の良い姉弟なのね」
嬉しそうに微笑みと共に返ってきた返事に
「ありがとうございます」
お礼を伝え一度切り、
「ルイはどの様に?」
最後のルイにもアメリアが話かけ
「あまり外には出歩かず、寮と図書室の往復と剣の稽古を
して過ごしておりました」
表情は先ほどと変わらないものの、アメリアの質問に
返し全員が話終え、
「エスメさん」
急になを呼ばれ顔を向けると、どこか怒っている雰囲気に
「はい」
慌て返事を返すと
「何かありましたわね? お話いただける?」
はい。以外の返事しか認めない雰囲気に戸惑いつつ、
どう話せば理解しやすいかを頭の中で考えながら
口を開いた。




