姉、久しぶりに友達と会う
2ヶ月ぶりのルイはディラン同様に
身長が伸びており少し体つきも
大きくなっていた。
だった2ヶ月 されど2ヶ月
60日近く会わないと外見は変わるけど
「ルイ。私達、今日から新しい教室だけど場所は
知っているの？」
迷う事なく足を進めるルイに声をかければ、
「ああ。知ってるぜ」
自分より高い場所から聞こえる返事に、
「そっか、事前に調べてくれたのね。
ありがとう」
休みが楽しみで浮かれうっかり新しい教室の
場所の確認を忘れたいたし、前日に誰かに聞く
事すら頭に浮かばなかった事を1人心の中で
反省し1階から2階へとなった教室へ向かう。
見苦しくない程に左右首を動かし、廊下の
雰囲気をと周りの風景を見ていくも、1年生の
時より、ざわめきが多く聞こえる様な気がし
不思議に思っていると、
「下位貴族の教室が離れているが同じ階にある
から、1年の時の静かさは無いかもな」
自分が疑問に思った事へのルイからの回答に
はつりと瞬きをした後、
「そうなのね。賑やかな年になりそうね」
1年の静まりどこか切り離されていた雰囲気と
共にあった教室ではなく、賑やかな教室を楽し
みに思いつつ歩き続けると、
ルイが1つの教室の扉を開け、中に入ったので
同じ様に入って行くと、
「おはようございます、エスメさん」
「エスメさん、おはよう」
同じクラスメイトから朝の挨拶を貰い、
「おはよう」
同じ様に返事を返し、足を進めるたびに近くに
居るクラスメイトから挨拶を貰い返し、自分の
席であろう場所に近づくと
「おはようございます。エスメさん」
久しぶしの桜色の髪に懐かしさを感じつつ
「マリー、おはよう。久しぶりね、元気だった？」
挨拶と共に質問をすると、笑顔で頷いてくれ
「はい。元気いっぱいに子供達と過ごしました」
溌剌とした声で返事を返してくれ、
「そうなのね。聞けるのが楽しみだわ」
同じ様に笑顔で返事を返すと、
「沢山、お話ししたい事があるので是非、
聞いてください」
輝くような笑顔と共にくれた言葉にルイと
共に頷き返し、まずはと手に持っていたカバンを
机に置き、教科書を机に入れ授業を受ける体制を
作ったのち、マリーと向き合えば、
共に過ごしている子供達との日々を話すマリーの
言葉に耳を、時折、ルイと顔を見合わせ子供達の
やんちゃぶりに笑いあっていると、
賑やかで楽しげなざわめきとは違い、驚きと戸惑い
のざわめきが聞こえマリーから視線を外し、
ざわめきの元を探すと、そこには
ボーイックと腕を組んだ女生徒が見え、
「行ってくるよ。また、ランチの時間に会いに行くね」
「ええ。待っているわ」
愛おしそうに女生徒と別れを惜しむボーイックと
女子生徒の姿に、
恋人ができたのね。
周りの驚きと戸惑いと困惑の雰囲気とは違い、
心の中で祝福しボーイックと女子生徒を見ていると
瞬間、女子生徒から強く睨まれた様に見え、驚くと
「アイツ」
苦々しく言葉をこぼしたルイに自分の感じた視線は
間違いではなかった事を理解し、抑える様にルイに
視線を向ければ、すぐさま、なんでも無い表情へ
変えてくれたので、笑顔でこちらに向かってくる
ボーイックに
「おはよう、ボーイック」
挨拶の声をかけると、
「ああ、エスメさんか。おはよう」
同じ様に返事を返してくれたので、
「休暇は満喫できたようね」
揶揄いと祝福の気持ちを混ぜボーイックに声を
かけると、蕩けるような笑顔を共に
「とても幸せな時間だったよ」
返ってきた言葉に、微笑ましく思いつつ
「その、幸せはお裾分けしてもらえるのかしら？」
好奇心に従い、話の方向を向けると
「勿論だとも。僕の姫はとても素敵で可愛らしいんだ」
深い頷きと同時に返ってきた言葉に、久しびりの恋の
話しに心をときめかせ、話は始めたボーイックに耳を
傾けた。
時折、行き過ぎなのでは？
と思う話もありつつ、感情が高まりすぎてお互いの
事しか見えていないのは、付き合い出したばかりの
恋人同士によくある事で、思った感情は心の中で収め
頷きながら話を聞いてゆく。
ピンク色の髪の女生徒の恋人を姫と呼び、出会いから
話しが始まった。
高温注意報が各地発令中です。水分や塩分を一口でも多く取っていただければと思います。
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ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
お時間ありましたらお読みください。
https://ncode.syosetu.com/n4082hc/
フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。
お兄様、隣に居る令嬢は誰です？婚約者のお義姉様はどうなさったの？大変！廃嫡とざまぁを回避しなければ！
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