表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

531/751

姉、家族団欒を楽しむ


赤いドレス、黄のドレス、黄緑のドレス

同じ色でもドレスの形が違い、着る人物や

その時の流行に合わせた刺繍。


どれ1つ同じ物が無いドレスを着て

最後にお母様が選んだのは最初に着た

青色に純銀糸の刺繍が入ったドレス。


お母様の中でクロエ様が身に纏い、

素敵な思い出があるのかも知れないと

思ったものの、


「エスメは綺麗になったなぁ」


「もう、ドレスが似合う歳なのか」


会話の間に溢れ落ちるお父様の言葉に


お父様が1番誉めたドレスだから?


そんな考えが思いつきチラリとお母様を

見ると


しみじみと浸っているお父様を、愛おしげに

見つめる姿に


うん。

この考えで合っているわ。


瞬間、感情が静まり返りどこか遠いを所を

見つめそうになったが、


仲の良いと言う事は素敵な事よね。


考え方を変え答えを出した後、ディランに

視線を向けると嬉しそうにティーフードを

食べており、


久しぶりに揃ってのお茶だもの。


ディランも大きくなったと言え家族全員で

集まるなんて少なくなって来たから嬉しいのね。


家族思いのディランの姿に微笑ましく思いつつ

ドレスを汚さない様に気を付けつつディランと

同じティーフードに手を伸ばし食べる。


嬉しい。

あの可愛かったエスメが綺麗になった。

ディランも立派な大人になって嬉しい。


「こうして家族で集まれお茶ができる事が

嬉しい」


お母様を相手に蕩けるように微笑み告げる

お父様の言葉を聞き、どこか気恥ずかしくて

むず痒く思うも、


止めるのは無粋かな。


声を荒げ、恥ずかしさを怒りにすり替え

止めたくなるも、感情を制御する事は

ディランも自分も教育の中で身につけている。


が、


恥ずかしいから本人のいない所で褒めて欲しい。


と思うのは感情制御とはまた違う気持ちである

ものの、会話に参加しないと言うのはお茶会の

マナーに反することでもあり、


どこか複雑に思いつつ、


「私もお父様とお茶会ができて嬉しいです」


自分も同じ気持ちだと伝えると、

嬉しそうに笑い


「ありがとう」


お礼の言葉を返してくれた。


そこでお父様の会話が終わり、今度は


「そう言えば、お泊まりはどうだったの?」


お母様からの問いかけに、先程までディランと

フレディに話していたアメリアとクロエ様との

会話にキッチンを借りて料理をした事などを

話と、


「まぁ、クロエ様になんとお礼をすれば

良いのかしら」


頬に手を添え、少し困った様に告げたお母様とは

反対にディランとフレディが見せた反応と同じする

お父様に困った様に眉を下げ微笑み


「伯爵様も、美味しいとお褒めくださりました」


最後のダメ押しの様な言葉を伝えると、


はくりと唇を動かすだけの反応が返り、

終わった事ではあるもののお父様の反応を見て

不安に感じお母様の顔を見ると、


「エスメはクロエ様とアメリア様のご希望を叶えた

だけの事よ。何1つ悪い事はしていないわ」


気にしなくて良い。


そうお母様から言葉を貰い頷き返すと、


「そうですね。姉様は希望を叶えお褒めの言葉を

いただいた」


ディランの何かを噛み締める様に告げた言葉に


「ええ、そうです。誇らしく思う事です」


お母様は力強く頷き返せば、ディラン中で

何か吹っ切れた様で、


「やはり姉様は凄いですね」


誇らしいです。


幼子の様に嬉しそうに笑うディランに、

嬉しくもあり照れ臭くもありつつ


「ありがとう」


お礼を伝えると、動きと思考を止めていた

お父様が震えるてでカップを持ち、一口飲んだ

後、


「そうだな。エスメは立派な事を成し遂げた。

お父様もエスメを誇らしく思うよ」


気持ちが落ち着いた様で、目尻を下げ伝えられた

言葉に


「ありがとうございます」


お礼を返し、中々会えなかった家族団欒は

近状報告へと話題を移り、参加した夜会の話や

休み前のそれぞれのクラスの話へと多岐にわたり

話、いつの間にかランプと生活魔法道具で明かり

が灯され、そのまま晩餐へと進み、


その日の団欒は夜遅くまで続いた。




1週間勘違いをしておりました。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ