姉、雨と共に日常を過ごす
アメリアからのお泊で遊びませんか。の、
招待状を貰い、返事はディランの手紙と
共に返してくれるとの事で、お礼を伝え
お任せをし、
あの後は他愛の無い話をし、就寝時間まで
ディランの部屋で過ごした。
次の日、朝目覚め何をしようと考えながら
いつもの様に２つの工房の書類とお祖母様や
ミランダに送る手紙を書き、
改めて、
今日は何をしよう。
この後の予定は何も無い。
キッチンへ行ってディランのお願いを叶えるのも
いいけれど、お母様の許可を貰っていない。
昨日の突発的な行動はまだお母様の耳には
届いていないのか、それとも許されたのか
分からないけれど、
約束を違える事はしてはいけないわね。
約束を違えた事を詫びる為にお母様に
なぜキッチンに入った理由を書き、約束を
破った事への謝罪を書き、
朝の支度を手伝いに来てくれたマルチダに
「この手紙をお母様へ届けて欲しいの」
そう言いながら差し出すと、
「かしこまりました」
頷きと共に差し出した手紙を受け取ってくれ
朝食の準備が整ったと呼びに来てくれたフレディと
共にディランの部屋に向かい、
「おはようディラン」
「おはようございます。姉様」
互いに朝の挨拶をしディランと共に向い合い
朝食をいただく。
暫くは夜会や晩餐会には出席しないとの事を
教えてくれたので、
「そうなのね。良かったら明日、空の散歩に
一緒に行かない？」
早速お誘いをすると
「お誘いありがとうございます。お願いします」
すぐに頷いてくれ、時間などは食後のお茶の
時間に詳しく決める事にし、焼きたての白パンと
川魚のムニエルと具沢山のスープをいただいた。
食後の紅茶をいただき、明日の予定などを決め
ディランの部屋でゆっくりと本を読み過ごし
その日1日は終わり、
箒で空を飛ぶ予定を入れていたが、ベットから
出ると、寒さに身を震わせ厚でのカーテンを
開ければ、
「雨」
灰色の分厚い雲が空一面を覆い、大きな雨粒が
雲がら落ちてくるのを窓越しから眺めるも
「今日は中止ね」
少し重い息と共に残念な気持ちを吐き出し
無くなってしまった予定に寂しさを感じつつ
普段通りに机に向かいそれぞれの工房からの
手紙を読む。
生活魔法道具は掃除機の生産を順調に進めており
紙刺繍工房は秋の商品を作り始め、複数ある冬の
デザインをお針子のみんなに割り振りを考えている
と書かれており、
どの工房も順調に進んでいる事が分かり
安堵の息を落とし手紙を封筒にしまった。
空の散歩の代わりは何をしようか？
色々考えながらマルチダと朝の準備済ませ
フレディとディランお部屋に向かい朝食を食べて
いると、
「姉様。空の散歩の時間ですが、よろしければ
テラスでお茶会をしませんか？」
ディランのお誘いに
「是非！ 嬉しい。ありがとう」
即、返事を返すとディランは嬉そうに
小さく微笑み、
「何か食べたい物があればと行って欲しいと、
クック長から伝言を受けております」
返してくれた言葉に、
「そうね。少し考える時間を頂戴」
返事を返すも、中々思いつかず
それぞれに食べたい物を上げてゆき、結果
キャロットケーキ
になり、フレディを通しクック長にお願いをし
お茶の時間まではディランの部屋で本を読んだり
魔法石に魔術を込めたりし過ごし、お茶会の時間は
焼きたてのスコーンにサンドイッチに
お願いをしていたキャロットケーキを美味しくいただき
その日のお茶会を終えたが、
暫く雨が続き、その間はテラスや普段使わない客間で
ディランとお茶会をし過ごし、
「明日はアメリアのお屋敷でのお泊まり会だわ」
フッと思い出したことを声に出し伝えると
「そうでしたね。ご準備はこれからですか？」
1泊する為にマルチダと共にトランクに準備した事を
伝えると、
「そうでしたか。アメリア嬢に手土産を準備しており
ますので、明日お持ちください」
頷きと共に返ってきた言葉に
「お心使いありがとう。忘れず持って行くね」
お礼の後マルチダに視線を向けると小さく頷いてくれ
たのを確認し、その日のお茶会は終わった。
GW後半が始まりましたね。満喫してくださいね。
ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。
ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
お時間ありましたらお読みください。
https://ncode.syosetu.com/n4082hc/
フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。
お兄様、隣に居る令嬢は誰です？婚約者のお義姉様はどうなさったの？大変！廃嫡とざまぁを回避しなければ！
https://ncode.syosetu.com/n9341hw/
