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姉、休みを満喫する


休みも1週間を越えるはしたものの


今日何をしよう?


は、尽きる事なく、空の散歩を筆頭に

ファションプレートを見て子供の頃の刺繍を

勉強したり、お母様からキッチンの数日のみ使用

許可を貰えたので何を作ろうかと考えたりしながら

過ごしていればあっという間に1日が終わり就寝時間に

なってしまう。


なので、毎朝今日は何をしようが沢山出て来るので

2つ程上げて順番にこなしてゆく。


今日は学園で習った事と今まで覚えた事の復習。

できれば予習もできたらいいな。

後は、最近入り出したスパイスの事も学びたい。


ナツメグ、サフラン、馴染み深い生姜。

そして貴重と言われるシナモン


前の人生で生姜は日々料理で使用していたし、シナモン

もアップルパイやチャイなど時折使用していたのを

思い出すと同時に


そう言えば、領を離れる時に貰った不思議な味の紅茶。


アレってチャイだったんだ。


と、言う事は流通があると見て良いのかしら?


ディランに聞いた方が良い?

それともお祖母様に手紙で聞く?


色々の案が浮かぶ中、できれば休み内に知りたい。

と、なると手紙は時間がかかる。


直接聞きいた方が断然早い。


今日はディランと勉強を一緒にする約束をしてしまったから

もう無理だけど、明日の予定はまだ決まって無い。


善は急げ。


明日、行こう。


さっくりと予定を決め、今日必要な教本をまとめ早々に

2つの工房の報告書へ目を通していれば、マルチダのノック

の音が聞こえ返事をし椅子から立ち上がればそのまま着替え

などの準備に入った。


その後、フレディのノックが聞こえ返事を返しディランの

部屋へ移動し朝食を食べ、食休みの紅茶を飲みそのまま

復習へと入り、ディランの教科書を捲る音を聞きながら

入学当初に習った国の歴史から歴代の国王に周辺国の語学

数学に少しの魔法学。


領にいた時もルイとミラと共にミランダから習ったので

覚え直した1年でもあったし、新しい知識を知った1年で

もあった。


あっという間の1年で得た知識を今日の数時間で覚え直し

間違って覚えてしまった知識の修正をする。


嫌になり手を止めたくなるも、顔を上げれば真剣な表情で

教科書眺め、羽ペンを動かしているディランがいる。


この1年、中々見る事ができなかった集中したディランの

表情は可愛いより格好良いに変化をしており


これも大きくなったと言う事ね。


嬉しくもあり、幼かった丸みのあったディラン頬を

懐かしく思っていると、


「姉様?」


思わず落としてしまった哀愁の混じる息に気付き

顔をを上げ様子を伺うディランに


「大きくなったなぁ。て、思ったの」


思った事をそのままを声に出し伝えると


「身長も伸び始めましたので、まだ大きくなると思います」


嬉しそうにどこか誇らしげに教えてくれるディランは

格好良いより抱きしめてしまいたい程に可愛くて、


「お父様より高くなるかしら?」


微笑ましく思いながら尋ねれば


「どうでしょう? ですが、できればお父様の様に

大きくなりたいと思っております」


真剣な表情で教えてくれた願いに


「ディランならば、大きくなれるわ」


叶う様に目一杯願いを込めて声に出すと、その事が

伝わったのか嬉しそうに微笑んでくれ、我慢できずに

手を伸ばしディランの頭を撫ぜると、


「ディラン様、エスメ様。少し休憩に入りませんか?」


部屋に控えていたフレディの声に、頷き広げていた

教科書を閉じ立ち上がりソファへ移動すれば、

すぐさまマルチダが淹れたての紅茶とアメを置いてくれ

休憩を取りつつ、


「明日、お祖母様に会いに行ってくるわね」


忘れない内に明日の予定を告げると、ディランもフレディも

1瞬、驚いた表情をしたものの直ぐに表情を戻し


「何か、ありましたか?」


ディランの質問に


「最近入り出したスパイスの事が気になって」


今朝思い付いたことをそのまま伝えると


「手紙ではいけないのですか?」


フレディの問いかけに


「手に入るなら休みの内に欲しくて」


我儘であるのを承知で言葉に出すと


「確かに。手紙でのやり取りでは休み明けになって

しまいますね。分かりましたお父様、お母様には僕から

伝えておきます」


理解をしてくれ伝言までしてくれるとの言葉に


「お心使いありがとう」


お礼を告げ


「手に入ったら美味しいお菓子やご飯を作るから

楽しみにしててね」


頭の中にあるレシピを作る気で伝えると


「楽しみにしております」


微笑みながら返してくれた2人に心の中で

美味しい物を作ることを決意し、そろそろ戻ろうと

勉強で使用していた机へ戻る為にソファから立ち

机に向かった。



菜種梅雨ですね。春に芽吹く花々や木々の必要な水分が天から降っていると思うと雨も良いかも


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/

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