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姉、驚愕のする


疲れもあったのか昨夜、ディランの部屋から戻り

ベットへ入ればあっという間に眠りの世界へ旅立ち

朝までぐっすりだった。


いつもの時間に目が覚め、サイドテーブルに置いてある

切った果実とハーブが付け込まれた水で喉を潤した後、

机に向かい置かれている手紙や書類を読んでゆく。


紙刺繍工房ではそろそろ冬のデザイン案を出さなければ

ならない時期でウインターガーデンに良くみられる花々の

名前が候補に上げられており、


これは帰って来てから図鑑を見つつじっくり考えないと。


忘れない様に良く見える場に避け、次は生活魔法工房は

掃除機を本格的に売り出す為の動きなど、自分では無く

お父様とディランが動く事への報告書に目を通す。


どちらの工房も途中経過の報告に


ミランダと親方さんに任せておけば大丈夫ね。


頷き、読んだ印として日にちと名前を書き

それぞれの保管箱へ入れ、次の封筒に手を伸ばせば

ミランダとミラからの手紙で


領での日々を書いてくれて、楽しかった事、面白かった事

困った事、様々な出来事が書かれている中、


ミラの成長が目覚ましい様で、マルチダに本屋の店主さんに

お祖母様が日々絶賛しているとの事で、学園に入学できる様に

準備をしているとの事で、


一昨日から泊まりだったルイとディランと3人での朝食時に

早速、ミラの事を報告すれば


「ミラの頑張りが素晴らしいですね」


嬉しそうに微笑むディランに


「まぁ、文字と本を読むのが好きだったからな」


記憶の中にあるミラの行動を思い出しつつ


「良いんじゃないか? 学園も悪い場所でも無いし」


続け告げられた言葉に頷き、


「ミラならミランダ仕込みのマナーも勉強も出来ている

身に付いているもの、大丈夫だと思うわ」


3人で話しつつもフレディの様子を見つからない様に

横目で観察すれば、普段と変わらない様子にもどかしさを

感じつつも食後の紅茶をいただき馬車に乗り学園へ向い、


「ディラン、フレディ。行ってきます」


馬車前で見送ってくれる2人と別れルイと共に校舎へ

入り教室へと向かう。


休日明けという事もあり何処か賑やかな雰囲気の中

出会う人達に朝の挨拶を交わし教室に入り自分の席に

着けば、


「マリー、おはよう」


「エスメさん、ルイさん。おはようございます」


先に到着していマリーと挨拶を交わし


「昨日はありがとうございました。すごく楽しかったです」


アメリアのお茶会のお礼に


「こちらこそ、とても楽しかったわ。ありがとう」


お茶会での事を思い出し浸っていると、あっという間に

授業の時間になり、ボーイックが姿を見せないまま

本日の授業を終えた。


ルイとマリーと首を傾げつつ、体調不良ではと心配しつつ

も時間は進み、マリーの淑女教育の時間になり、


基本姿勢と動作の後、


「エスメさん、ルイさん。こちらへ」


名前を呼ばれ椅子に座る様に告げられたので、言葉に従い

手早く紅茶の準備をし、用意されているティーフードと

4人分テーブルに置き指示された椅子に座ると、


「昨日はお忙しい中、お茶会に来ていただきありがとう」


アメリアの言葉に、お礼の言葉と楽しかったと感想を返せば


「とても楽しく有意義な時間を過ごせましたが、少し

気になった所がありましたの」


予想通り話の流れまのままお茶会の反省会へ入り、

直す言葉使いや動きを、見本や進言を貰い

マリーと一緒に直して行く。


そんな中、


「エスメさん。その、お茶会で来てたドレスなのですが」


話題の一つとしてドレスの話になり、頷き返する


「王妃様が大変興味を持たれておりまして」


予想外の言葉に驚きが表情と体の動きに出そうになったものの

なんとか堪え


「まぁ。なんと光栄な事でしょう」


貴族の淑女マナーに添い返事を返すと


「詳しく見たいと、仰っておりましたわ」


想像を超える言葉に返事を詰まらせつつ


「その様に準備をさせていただきます」


そう返事を返す以外なく、


ディランとフレディに相談しないと。


内心、生まれて初めてだと言えるぐらい動揺と困惑しており

自分で淹れた紅茶を飲む事で悟られない様にしたものの

横に座るルイには見透かされている様で、同情の視線を貰った。


お茶会の反省会はきっちり復習することで終わり、マリーと

別れた後、重い体を引きずり馬車に向かい、


「フレディ、どうしよう」


馬車の外で帰りを待ってくれていたフレディに助けを求めると

周りにいた従者さん達の視線を一心に浴びたが構って至れず

フレディの手を握り


「いかがなさいましたか?」


困惑するフレディの声を聞きつつ、


「お茶会のドレス、王妃様が見たいって言われた」


言葉使いなどできる余裕もないままに告げた言葉は

フレディを驚かせ固まらせるのは十分だった。


第467話


3連休も終わりあっという間に中旬になってしまいました。1日が早いですね。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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