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姉、眠気と闘う


春うらら。


この世界で四季という表記は無いけれど、

寒さが続けば冬で三寒四温をへて暖かくなれば


春。と、評して良いと思う。


小鳥の歌う様な鳴き声に誘われ、

太陽が暖かな日差しの中で眠りから覚め、

早朝の静かな時間に手紙を書いたり仕事の必要な事を調べたり

本を読んだりと魔術で部屋を温めずとも起きれる程の暖かさは

有難いが、


春眠暁を覚えず。


前に人生なら1度は口にした事がある言葉が授業中に浮かび

教授の低く聞きやすい声は眠気を誘い、更に窓から入ってくる

暖かく心地よい柔らかな日差しが加われば、


つい、眠くなるというもので。


密かな眠気との死闘をする中、教授の言葉を聞き逃さないように

羽ペンを動かしノートに書いて行く。


休憩に少し寝れば良いのだけれども、

何故だか休憩時間は目が冴えて眠気は微塵も感じられず

マリー達と話しに夢中になっていれば、すぐに授業の時間が

来て再び眠くなってしまう。


困ったなぁ。


なんて思っても良い対策は思いつかず毎日授業中は眠気との

戦いを広げていると聞こえてきた試験の声にノートから

顔を上げると前回と同様に全教科の学力試験の様で


「クラス順位も張り出す。しっかり勉強し挑む様に」


この言葉で教室の空気が一気に引き締まり、試験を告げら

教授は満足そうに微笑み教室から出て行った。


その瞬間、話題になるのは試験の事だが先程の授業で

最後だったので各自帰る準備をし普段行う雑談などせず

足早に教室から出て行く。


それに倣いたいが、マリーの淑女教室があるので

ルイと3人でテストの話題を話しつつ廊下を歩き

アメリアの待つ部屋と入り、基本の立ち姿から歩く姿

基本をおさらいし、


「今日は、王国の歴史について講義いたしますわ」


アメリアの言葉と共に初代国王の名前と国の成り立ちが

歌うように語られ、壁側で聞いているだけでも復習になり


「明日は、歴代の王がとった政策の話をしますので

復讐をしておくように」


その言葉で淑女教室を終え、お茶会の時間へ流れ


「今日の授業は有難いです」


ミルクティーを一口飲み終え、告げたマリーの言葉に


「間も無く試験でしょう。マリーさんには

上位5位までには入っていただきたいと思っておりますのよ」


同じ様にミルクティーを一口飲み終えたアメリアの言葉にマリーを

体を揺らしながら驚くと


「アメリアさん。そう簡単に感情を見せてはいけませんわ」


注意の後


「前回は白魔術が解る前でしたのでどんな順位でも

構いません。ですが今は立場が違います」


真剣な表情でマリーに伝えると、それに応える様に

マリーも頷き返した。


「エスメさんにルイさんがお見えになるクラスですので

1位2位は難しくても、上位5位には入っていただきたいわ」


卒業の時までに3位ではあって欲しいのですけれどね。


マリーの立場を考えて言葉の中に自分達の事も入っており

改めて身を引き締め勉強に力を入れる事を決め、横目で

ルイを見れば、表情を引き締めており


ルイにもアメリアの気持ちよ考えが届いた様で、


これは頑張らないとなぁ。


甘く淹れたミルクティーに心を癒されながら

帰ったら勉強をする事を決め、それでは心身を休める為

美味しいミルクティーとスコーンに甘いジャムにクリームを

たっぷり乗せいただいた。


第456話


寒波がやってくる聞きました。大寒中といえお手柔らかお願いしたいものです。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。

誤字脱字修正を教えていただきにありがとうございます。手がつけられずにおります。

暖かい目で見守っていただければと思います。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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