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姉、友達の体調を心配する


香水が行り始め間も無く1ヶ月。


一向に熱が冷めないようで、ボーイックの商会のみ

ではなく他の商会もこの流れに乗り出し、


「おはようございます」


少し顔色を悪くしたマリーから朝の挨拶を貰うも


「おはよう。今日も辛そうだな」


「おはよう。もう無理だと思う前に言ってね」


ふんわりの身に纏う香水も多種類混じれば

どうしても強くなり苦手な匂い体調を崩す生徒も

少なかずおり、


特に敏感なマリーは強く甘い匂いが苦手な様で


「ありがとうございます。大丈夫です」


青白い顔色で弱々しく微笑むマリーに

ルイと顔を見合わせ注意深く観察する事を

確かめ合い、


「マリー。座りましょう」


体調の良い時ならは気にする事も無いけれど

ここ最近の顔色を見ていると、すぐにでも

楽なし姿勢をとる様に進め、


「エスメ。俺達も座るぞ」


座り辛さをなくす様にルイの提案に乗り

椅子を引き腰を下ろすと、マリーもようやく

椅子に座り一息つう姿を見守り、注意深く

マリーの状態を見ていると


「おはようエスメさん。マリーさん」


ボーイックの挨拶の声に


「おはよう」


3人同時に挨拶を返すと、


「マリーさん、大丈夫?保健室へ行く?」


ボーイックから見てもマリーの顔色は悪い様で、


「大丈夫です。その、化粧の練習をしていて失敗しただけです」


慌て、自分達の時には聞かなかった言葉に数度瞬きをするも


「マリーさん。俺、男だけど化粧の取り扱いがあるからやり方も

勉強して知ってるよ」


ボーイックにも言い訳と分かった様で、困った様に微笑みながらの

言葉に、マリーは笑って誤魔化すも


「無理は禁物だよ。病気になってからでは遅いんだからね」


急に真剣な表情をしたと思ったら、固い言葉で紡がれた言葉は

マリーの事を本当に心配をしての言葉に


「ボーイックの言う通りよ。ダメだ。もう少し頑張ろうと思ったら

そこが限界なの、頑張らなくていいから早めに教えてね」


普段より強めにマリーに自分の考えを伝えると、

弱々しくも微笑みつつ頷いてくれたので、


これ以上いうのはマリーを追い込んでしまう。


と、判断し少しでも気が紛れる様にディランとフレディと合った

楽しい話をすると、辛そうながらも楽しそうに微笑んでくれ、


「相変わらずエスメさんは弟さんが好きなんだね」


呆れながらも話を全部聞いてくれるボーイックの感想に


「ええ。この世の中で1番愛おしくて大好きよ」


胸を張り堂々と伝えると、マリーが小さく笑い


「エスメさんらしくて素敵だと思います」


ほんの少し顔色が良くなったのを確認できたので、


少しでも下をむき出したら無理にでも保健室に連れて行こう。


注意深く観察することを決め、間も無くやってくる

授業の用意をするために


「そろそろ授業の時間ね。準備しないとね」


話を打ち切った。


第453話


ここ数日、粉雪や牡丹雪が舞う日が続いております。積もらなければ良いなぁ


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/

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