姉、友人を見守る
登校と同時に朝日か登り始めていたが
気がつくと朝日の方が少し早く顔を出す様になっている事に
気が付き、
「おはよう」
ディランとフレディに見送られルイと共に教室へ入ると同時に
朝の挨拶をすると、
「おはようございます」
様々な所から挨拶と一緒に笑顔を貰い嬉しく思いながら自分の席に
向かえば
「エスメさん。おはようございます」
「おはよう。エスメさん」
マリーとボーイックから同時に朝の挨拶を貰い、ルイと同時に朝の
挨拶を返し持っていた鞄を机に置きマリーとボーイックへと
体を向けると
「マリーさんから聞いたよ。昨日のピクニックはどうだったのかな？」
朝のたわいの無い話の始まりはボーイックからで
「とても楽しかったわ」
2回に渡り行われたピクニックの両日感じた感想を言葉し伝えると
「そうみたいだね」
顔を見ていると分かるよ。
小さく笑いながら伝えられた言葉に、
「それぐらい楽しかったのよ」
同じ様に小さく笑いながら返事を返すと
「ええ。皆さんと仲良くでき沢山のお話が聞け、
本当に楽しかったです」
マリーも思い出した様にボーイックに返事を返し、
「女性の楽しそうに笑う笑顔はいつ見ても素敵だね」
普段と変わらないボーイックの言葉に、
「素敵な笑顔は女性だけでは無く男性も素敵よ」
いつもの様に返事を返し、この数ヶ月毎日の様に行われている
やりとりとする。
クラスに居る男子生徒皆優しくやりげない気遣いが上手で
同じく女性生徒も優しく気遣える子が多く、勉強になる。
その事をピクニック時に伝えた所、
「お褒めいただきありがとうございます。
ですが私達はエスメさんの真似をしているだけなんです」
予想もし無い言葉が返りその後も
「職場で真似をしていたらお褒めの言葉を貰った」
「職場の同性の先輩が言葉使いを褒めてくれた」
「メイド長が所作が綺麗になったと褒め応援してくれた」
など、沢山の言葉とお礼の言葉を貰い戸惑いつつも
お礼を返した記憶を思い出し心の中で苦笑いをしつつ、
「次回はバラ時期に開催しようと計画を立てているのです」
楽しそうに告げるマリーの言葉に、
「今度は僕達も混ぜてくれると嬉しいな。ルイもそう思うだろ？」
黙って見守っていたルイに話が振られ、3人の視線がルイに集まると
「そうだな」
短い一言だったが、意外だったのかクラスの全員が反応をし
あっという間に囲まれ、
「是非、ルイさんも行きましょう」
「ルイもそう言うのに興味あったんだな」
「剣にしか興味無いのだと思ってた」
沢山の言葉の中で耳に届いた言葉は意外な言葉で
そう言えば、ルイが寮でどんな風に過ごしているか
聞いた事が無いわ。
今まで気がつかなかった事に気づいてしまい、聞こえてくる
言葉に耳を傾ければ、
休日は剣ばかり振っている。
部屋に戻れば外に出てこない。
時折、書室に籠っているのを見た事がある。
ルイの量での行動に男子生徒は盛り上がり、女子生徒は
興味津々と好奇心の目を輝かせている姿に、ルイは困っているのではと
視線を向けるも、平然としており聞かれる質問に答えてもおり
なんだか領で見た光景に似ているなぁ
あの時はディランとルイの同じ歳の子から赤子まで居て、
ルイが上手に好き勝手動く子供達をまとめていたっけ。
思いもよらず浮かんできた光景に懐かしく思いルイを見ていると
何かを感じ取ったのか、ほんの少し怒りの様な感情を混ぜた
強い視線、素知らぬふりをしにっこり笑い返し
クラスメイトに囲まれているルイを見ていると、
いつの間にかボーイックがルイの横に立っており、
揶揄いながらも繋ぎ役を買ってくれており、
話は大いに盛り上がっているのをマリーと教授が到着する時間まで
見守った。
第435話
寒空の下、バラが咲いているのを見ました。驚きと共に嬉しい発見でした。
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ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
お時間ありましたらお読みください。
https://ncode.syosetu.com/n4082hc/
フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。
お兄様、隣に居る令嬢は誰です？婚約者のお義姉様はどうなさったの？大変！廃嫡とざまぁを回避しなければ！
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