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姉、毎日良く似た日の始まり


日々の授業に放課後の淑女マナーの勉強


そして週末のお茶会の準備。


久しぶりにミランダから届いた手紙には、

季節のあいさつに始まり、領の日常と冬に向けての準備

以前に書いた学園生活への感想にルイのご両親の事と


マリーへのお礼


が、書かれており懐かしく思いながら羽ペンにインクをつけ


毎日忙しくも楽しい日々を過ごしている事を手紙に書き、

ルイも元気に過ごしている事と友人関係に学園での生活などを

数枚に渡り書き、マリーの状況も書き綴り


残りは寒さが厳しくなって雪も間も無く降るはず。

体調に気をつけて欲しいと書き手紙を締め括った。


朝夕、火の魔法石か暖炉に火を入れなければ寒さでベットから出るのが

辛くなってきだし、乾燥が一段とひどくなるので

水分をしっかり摂って過ごす様に気をつけ体調管理をしている。


細かな部分も決まり、後は私がお菓子作りして当日迎える。


久しぶりに立ったキッチンも慣れてきたし、釜の温度具合も

何と無くわかってきたので失敗する事も少なくなり、


自信を持ってマリーに出す事ができそう。


安堵の息と共にこぼした。


後は当日を迎えるだけ。

細かな部分やその時起こった事は臨機応変で対応してゆく。


マルチダとフレディや手伝いに来てくれる皆さんも居る。


マリーにはめっぱい楽しんで貰いながら失敗をしてもらおう。


ミランダに書いた手紙のインクを乾かす時間に改めて気合を

入れ直して居るとディランが目を覚ました様で、


「姉様。おはようございます」


掠れ寝起きの声での挨拶に


「おはよう。ディラン」


ソファから立ち上がりベットサイドにある水差しからコップへと果実水を

注ぎディランへと手渡すとよほど喉が渇いていたのか一気に飲み干したので


「もう1杯飲む?」


水差しを持ったまま尋ねると頷きと共にコップが差し出されるので受け取り


「はい、どうぞ」


こぼさない様に気を付けながら手渡すと、今度は1口1口ゆっくりと飲み


「姉様、寒くないですか?」


果実水を飲みながらの言葉に、


「お心使いありがとう。火の魔術を発動させてるので大丈夫よ」


お礼を言いつつ、部屋全体が温まる様に風の魔術も発動させると


「こちらこそお気遣いありがとうございます」


部屋が暖かくなった事を感じたディランからお礼の言葉を貰いつつ

手に持っている空のコップを受け取り、手櫛で寝癖を撫ぜなおしていると

ノック音が聞こえ


「おはよございます。ディラン様、エスメ様」


開いた扉から姿を見せたフレディに


「おはよう」


「おはようフレディ」


同時に朝の挨拶を返し、


「ディラン、フレディ。また後でね」


廊下で待っているであろうマルチダの元へ向かう為に声をかけ

ディランの部屋から出て自室へと入っていく。


身支度を整え、鏡とマルチダに不備はないか確認してもらい

再びディランの部屋に向かい朝食を食べ、


「行ってきます」


見送りのマルチダに3人で挨拶をし学園に向かう。


毎日同じだけどやっぱり違う出来事があり


同じではないよく似た日が今日も始まった。


第374話


私事でございますが繁盛期に入り文字数が減っております。申し訳ございません。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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