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姉、細かな事を決める


「メリー嬢とルイを招いたお茶会は姉様を助けてくれたお礼をするお茶会です」


学園から帰り、それぞれの自室で制服を脱ぎ改めて身なりを整え、

マルチダと共にディランの部屋へお邪魔し、フレディが用意してくれた紅茶を

楽しみながらのディランの言葉に


「ええ。理解しているわ」


頷き返すと


「姉様のマリー嬢に合わせてのマナーに括りを持たせないお茶会は

賛成できません」


ディランの中では考えがある様できっぱりと言われてしまうも


「でも、ルイも居るのよ?少し貴族のマナーを緩和しても良いと思うの」


自分の考えもあるのでしっかりと伝えると


「理解しております。ですのでマリー嬢にはこの機会に貴族のお茶会の

マナーと雰囲気を掴んでいただきたいのです」


意志の強さを感じる声と言葉に心の中で頷くも納得はできずにいると


「姉様も居てルイも居る。マリー嬢が失敗をしても咎める人間は僕だけです。

いきなり貴族子女に囲まれたお茶会よりはマリー嬢には良い機会かと思います」


次に告げられた言葉に確かにと納得ができ、


「そうね。私達で練習をしてからの方がマリーには良いわね」


ディランなりにマリーの事を考えた意見に同意し、お茶会の方針を決めた。


ならばティーフードもサンドイッチからスコーンに甘いお菓子。


そして我が家と領の特性を出しショートブレットとじゃが芋料理にプリンを

準備し、お土産はじゃが芋パンのレシピを渡す事が決定した。


衣装は、ドレスではなくそれぞれのお気にいるの服を着てくる事を

ドレスコードにし、後日ディランと色合いを決める事も約束し


「時間が合えばお母様もマリー嬢にお礼を申したいと伝言を受けております」


突然のディランの言葉に驚きはしたものの、


前の人生でよく似た事があったら、母親としてお礼を言うのは当たり前だものね


「そうね。マリーに伝えておくわ」


そう返事を返すとゆるりと首を振られ、


「お母様も当日は予定があるそうで、必ず来れるか分からないとの事でお伝えして

会えないというのは失礼になりますのでお知らせしない方が良いかと思います」


「そうね」


少し残念な気持ちになりつつも日々忙しそうに過ごされているのは知っている。

無理を言ってはダメね。


マリーとルイには伝えない事を決め、次にテーブルクロスの色などを話し合い

決めてゆく。


冬へと変わるこの季節。


秋の色を取り入れるもの良いけれど、せっかくなら刺繍を入れたらどうかとなり


「今から間に合うかしら?」


お茶会は数日後。


屋敷のお針子さんを総動員しても間に合わない。

何より無理な労働をしてほしく無い。


「クロスは難しいと思いますが紙刺繍ではいかがでしょうか?」


「紙刺繍なら1日でできる物にすればいいもの名案だわ」


ディランの発案に頷き、何を刺繍しょうか何個か案を出し

時にフレディやマルチダの意見も貰いながら、考えたものの

どれも納得ができず、


「刺繍は姉様にお任せ致します。その代わりテーブルクロスの色や食器の柄は

僕が担当いたします」


分担をする案が出たので頷き、


「お願いね」


お友達を屋敷に呼んでお茶会をしているディランなら慣れているだろうと

お願いをし、


「ディラン様、エスメ様。そろそろ晩餐のお時間でございます」


フレディの言葉にディランと集中をしていたよで、窓には厚めのカーテンが引かれ

ランプと暖炉に火が灯され、オレンジ色に部屋を染めていた。


第372話


日に日に台風の動きが変わり早く動いて欲しいと願う日々です。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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