表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

367/752

友人の日常が崩れる時


楽しい学園生活。


皆、心地よい距離を取りながらも喋りを楽しんだりし、試験の前などは

分からない問題をエスメさんに尋ねたりとして、初めて受けた試験の結果は

良くも悪くもない中間の順位で、ほっと息を溢し神父様にも褒めて貰え

初めての試験は終了をした。


勉強をし昼食では皆とお喋りをしなから食事を楽しみ、また勉強をする。


あの日までは、毎日繰り返される事が崩れるだなんて思わなかった。


魔術の見学のあの日。


授業を終え、貴族クラスの魔術の授業の見学後に試験を終えれば、

学園での魔術の授業は終えるはずだった。


教師に従い、校舎から出て庭の奥まった場所へ移動。


エスメさんと楽しく話をしながら指定された場所に行くと、貴族クラスから

注がれる視線は拒否と嫌悪感と見下しが多く、ため息とくだらなさで顔を顰めたく

なるっものの隣に居るエスメさんは気にした感じも無く、貴族の様に微笑んでおり

その姿に荒んだ気持ちがスッと消え去った。


エスメさんに見習い、微笑むことはできなくても貴族クラスの対応を気にしていないと

表に出すと、クラスメイトも習う様に態度を改め、授業の始まりを待つと、

ようやく教師の説明が始まり、身を守る為に離れ見学をし始めたその時、


エスメさんに向かって火の玉が3つ飛んで来た。


1つはルイさんがどこからか見つけた枝を振り回し、空の彼方へ飛ばし

なぜが自分に向かって飛んで来た火の玉をエスメさんが手で掴み、さらに最後の

1つもエスメさんを狙う様に飛んで来たので無我夢中だった。


この優しい人を、私の大切な友人を、守らなければ。


ただ、その気持ちだけしかなかった。


必死に、夢中に、エスメさんを助けなければとそれだけで


自分が光の魔術を持っているだなんて知らなくて。


気がついたら知らない部屋で知らない人達に囲まれており、不安と怖さで戸惑っていると

学園の救護室だと教えられ質問をされるも身に覚えも無く、


「魔術省へ移動し詳しく検査をします」


有無を言わせない雰囲気と圧に恐怖に身を震わしながらも逆らう事はできず、

連れて行かれるまま馬車に乗り、連れて行かれた部屋でも大人の男性に囲まれ

様々な事を尋ねられ、また、やって欲しいと言われるままに行った。


早く帰りたい。


教会での仕事があるので帰らして欲しい。


訳が分からず、見知らぬ大人達の隠しきれていない興奮を感じとり恐怖で震え訴えると


「光の魔術の者は、王家の庇護を受ける事になっており帰ることはできません」


授業で習ったと思いますが。


その言葉に息が止まるほどの衝撃を受け、受け入れられず呆然とする中、

案内された部屋のベットの上で声を殺し泣きながら一晩過ごし、

私の世話をする為に入ってきたメイドさんに驚かれ数人がかりで目の腫れと

顔の浮腫みを解され、用意された食事を無駄にしたくはなかったものの喉を通らず

無理やりスープだけいただき、馬車に乗せられ学園に到着すれば


「放課後、生徒会室で今後のお話があります」


もう昼過ぎで、心配げに見てくるクラスメイトと挨拶を交わし自分の席に向い

エスメさんに挨拶をすると、いつもと同じ様に挨拶返してくれ、


「実は」


悪戯めいた表情と言葉に少しだけ心か軽くなって好奇心で首を傾げると


「まだ、魔術の試験が残っているのよ」


真剣な表情で告げられた言葉に、驚いてみせ



「わかりました。すぐに復讐をします」


何かを感じているものの変わらない態度で接してくれるエスメさんが嬉しくて、

つい甘えるようにお願いを言葉にすれば、あっさり頷いてくれ放課後2人で生徒会へ

とはならず、ルイさんもついていてくれ生徒会との取次もしてくれたものの入室はできず


1人だけで対応する事となってしまった。


第367話


引き続き高温注意報が出ております。水分、塩分、糖分をしっかり摂っていただきだいと思います。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ