姉、休日を楽しむ
放課後のマナーレッスンも数回するとマリーもアメリアに慣れてきたのか
緊張して強張っていた表情と体から力が抜けてき出した。
基本中の基本である立ち姿もできる様になり、アメリアから
「型はできております。後は意識せず自然とできれば完璧ですわ」
優しげに微笑みマリーの努力を認めてくれ、入った2日間の休日。
普段と変わらない時間に起き、ディランをおこなさない様にベットから出て
用意して貰った果実とハーブが入った水をゆっくりと数口に分けて飲み、
体と喉を麗し、脳を覚醒させマルチダが持ってきてくれた、レターセットを広げ
お祖母様やミランダにミラへ向け手紙を書いてゆく。
学園で起こった魔術の授業n事。
マリーの光魔術が使える様になり王家に保護される事。
その為のマナーレッスンに付き合っている事。
アメリアと3人でレッスンの間にお茶をしている事。
お祖母様の手紙には学園生活の事を多めに書き、ミランダにはルイの事を多めに書き
ミラにはフレディの事は沢山書いた。
出来上がる頃にはディランが起き身支度も整っており、朝食の準備に入るととの事で
自室に戻り、顔を洗い着替え髪を整え再びディランの部屋に戻ると、
「姉様」
ディランが引いてくれた椅子に
「ありがとう」
腰を下ろし、対面にディランが座るのを確認したら
「いただきます」
スプーンで青豆のスープをいただき、朝食がスタートした。
「ディラン、今日の予定は？」
焼きたての白パンを食べながら尋ねると
「本日は屋敷で過ごす予定をしております」
同じ様に白パンを食べていたディランの返事に
「久しぶりに箒で空を飛ぼうと思うのだけど、ご一緒にいかが？」
にっこりと笑いお誘いをすると
「是非。久しぶりなので楽しみです」
嬉しそうに微笑み返事をくれた。
その後はお互いのクラスでの様子や授業の内容に進み具合などを話し、
食後の紅茶を楽しんだ後、
ディランは机に向かい予習復習に生徒会の仕事や何かの書類を進め、
自分はソファに座り、朝書いた手紙を封筒に入れマルチダに託し、その後は
生活魔法工房や紙刺繍工房の日報と月報に今後の企画書などに目を通し
気になる箇所を書き足しまとめてゆく。
どちらの工房も順調の様で良かったと息を溢し、久しぶりに見る親方さんと
ミランダの文字が懐かしくてつい頬を緩めつつ、
マリーとルイとのお茶会が終わったらミランダに会いに行ってもいいかも。
早々に計画を頭の中で立て、手土産に持ってくお菓子の選抜もしなければと
目の前の書類を放棄して考えに耽るが、
その前にお母様にお茶会の日にちを来週の休日にしたいとお伝えしないと。
思いついた事を忘れない内に、ミランダに伝言を託すとすぐに返事を貰えたので
「ディラン。来週はルイとマリーを招待してお茶会を開きます」
すぐさま、書き物をしているディランへ伝えると、
「分かりました。何か準備に必要な物がありましたらその都度教えて下さい」
頷きと共に返事を貰えたので、早速とルイとマリーへの招待状を書き上げてゆく。
招待状を書き終え、工房の仕事も終え読書でもと視線を彷徨わせば、
「お待たせいたしました」
ディランのキリの良い所まで終わったようで、椅子から立ち上がったので
同じ様にソファから立ち上がり、
「では、空の旅へご招待いたしますね」
悪戯心が瞬間に花咲いたので、ディランの真似をして胸に手を当て手を差し出すと
数上瞬きをした後、困った様に微笑み
「よろしくお願いいたします」
差し出した手にディランの手が乗るとゆっくりと手を握った。
第361話
猛暑だったり大雨だったりと天候が大荒れですが、水分補給は忘れずにお願いします。
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誤字脱字修正がお幅に遅れております。申し訳ございません。
ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
お時間ありましたらお読みください。
https://ncode.syosetu.com/n4082hc/
フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。
お兄様、隣に居る令嬢は誰です？婚約者のお義姉様はどうなさったの？大変！廃嫡とざまぁを回避しなければ！
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