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姉、魔術の授業を受ける

 

朝に色々と考え込んでしまいディランやフレディにマルチダを心配させてしまい

馬車から降りる際も2人から伺う様な視線を貰い、気にしないように笑って返したものの


「で、何があったんだよ」


迎えにきてくれてルイにも隠している事を見破られてしまい、


「たいした事では無いのだけれど考え込んでしまって」


困った様に眉を下げ告げれば、聞こえてきたため息の後


「そっか。ま、よく分からないけどディランを抱き締めとけば大丈夫なんだろ」


返ってきた言葉に瞬きを数回繰り返した後、


「そうね。帰ったらそうするわ」


重くなってきた気持ちが少し浮上し、小さく笑いながら頷くと

前を歩いていたクラスメイトに挨拶を貰い、ルイと共に返してゆく。


「あ。ねぇ、ルイよければ家に来ない?」


お茶会への招待をするのだとディランと話していた事を思い出し、

声をかけると、


「用事なんて無いし、いつでもかまわなぜ」


色良い返事返ってきたので、


「ディランもルイの予定に合わせるて言ってたから休日のどちらかにする予定」


できれば日にちを決めしまおうと進めると


「今の所どっちも予定は無いから決まったら教えてくれ」


さらに色良い返事を貰え、


「分かったわ。今日にでもディランと調整するね」


心躍る話をしながら歩けばあっと言う間に教室につき先に座っていたマリーと

ボーイックに挨拶をしてから席に座る。


4人で話をしていると


「そういえばエスメさんの試験の成績だけど、貴族クラスと合わせても上位だったらしいよ」


ボーイックから告げられた話題に


「どこからそんな情報を仕入れてくるんだよ」


茶化すようにルイが返事を返すと


「僕、これでも商会の子供だよ?情報は商売をするには大切だからね」


スルリと交わした答えに


「そうでしたね」


マリーは微笑んだまま頷き返す姿を眺め、


「みんなより数年先に生まれて勉強する時間も長いからね」


自分が3人より年上な事を理由にあげれば、


「そうだった。エスメさんそんな感じに見えないからつい年齢を忘れてしまうね」


ボーイックの言葉に


「ええ。本当に」


マリーの同意の言葉をありがたく受けどり、そろそろ授業の時間だと机に教科書を置き

教師が入ってっくるのを待った。


午前中は歴史に語学に数学と習い、食事休憩後


午後からは魔術の授業が始まった。


初めての授業ということでまずは教師の自己紹介から始まり、


「魔法や魔術と言われてておりますが、その時代の流行りや言葉遊びによって残った言葉ですので

どちらも間違いではありません」


その時代によって感情1つを表現する言葉も変わったり、新しく生まれたりしている。


それを踏まえ、大きく2つ呼び名が混じっているのだと言う教師の言葉に

前の人生でも同じ事があり、数年前に使っていた言葉は死語として扱われ子供達に笑われた

ほろ苦い経験を思い出し心の中で苦笑いしていると


「ですが、授業では国王様のお考えに従い魔術と評していきます」


最上位のお考えに従うのは貴族も平民も一緒。


全員で頷き理解した事を示すと教科書が配られ表紙を開くように言われ、

真っ先に目に入ってきたのは今朝自室で見た一文。



魔法とは想像力


魔法とは願い力


魔法とは善にもなり

魔法とは悪にもなり


魔法は誰にもあるもの


魔法は生命力


魔法は意志の強さ



際程の説明を理解して読むなら


魔法と表記されているのは魔術となる。


最初の1文から混乱しそうになる事に苦笑いし、


試験の重要な所よね。

書き間違い、表記に惑わされ無いようにしないとね。


自分のノートに表記に注意する事をを書き、教師の話に耳を傾ける。


平民クラスは魔術を扱う授業は数回のみ。

貴族クラスの魔術見学後に試験を行う。


そこで魔術の授業は終了となる。


特別な授業なので集中して取り組むように。

なお、聞きたい事があれば授業期間を超えても質問しても良い。


次々と告げられる約束事に緊張感が一気に高まり、数日後の見学に向けて

毎日魔術の授業がある様で


集中して聞かないとね。


意識が外れそうになるのを注意し教師の言葉と黒板に書かれた文字を

ノートに書き写した。


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