姉、計画をする
校舎裏に招待を受けてから数日、何も無く日常が過ぎやっていたのは試験だった。
もちろん1週間目に告知もありその向けて準備もしてきていたので少しだけ余裕をもって
テストは受けれた。
数学に歴史に語学
よくよく考えて文章を理解せねば引っ掛けられそうな語学。
歴史も前日に人名だけでた歴代の国王が出た時には驚いたが予習も復習もしていたので
なんとか答えることができた。
ルイやマリー曰く授業の際に早口で駆け込む様だったのでテストに出ると確信したとの事。
皆の洞察力の凄さにビックリしつつ、1番解きやすかった数学は皆自信がありそうで
テスト終了後の雰囲気は明るかった。
初日を終えルイと共に教室を出て馬車に戻るとフレディと共にディランが立っており、
慌て早足で駆け寄り
「ディラン。今日早かったのね」
出迎え、さらりと手にある鞄を抜き取りフレディに渡してくれたのでお礼を告げつつ尋ねると
「ええ。試験のため生徒会の仕事はありませんから」
返事を返してくれた後、ルイに向かって手を上げ挨拶をしており、ルイに視線を送ると
「久しぶりだな」
「ああ。なかなか話せなくすまない」
「忙しいのは分かってるから気にするなって」
軽い挨拶の後から少し話し出した2人を皆守るようでフレディの隣に立ち
「テストが終わったらルイを屋敷に呼びたいのだけどディランの予定はどうかしら?」
視線はディランとルイに向けたまま隣に立つフレディに声をかけると少し考えた後
「ディラン様にお伺いをたてなければいけませんが、調整はつくかと思われます」
帰ってきた答えに微笑み
「なら、ディランに聞いてみるわ」
頷きと共に返事を伝えると小さく頷いて返して貰えた。
「それとお母様にはまだ話していないのだけれど、別の日に私の友達を招待する予定よ」
付け加えた言葉にフレディは微笑み
「最後のバラもまだ咲いております。よろしいかと思います」
背中を押してくれる言葉に、帰ったらお母様にお伺いを立てよう。
頭の片隅に置き、楽しそうに笑ながら反しているディランとルイを眺めついると
こちらに気が付いたようで恥ずかしそうに視線を逸らした後、ルイと共にやってくる姿が
また可愛くて、
頬を緩ませ迎えていると
「エスメ。顔、引き締めような」
ルイの言葉に
「無理なので気にしない方向でおねがします」
さらりと返するディランが少し驚いた表情をしたものの
「そろそろ日も傾いてきましたので帰ろうと話していたのですが」
チラリとルイへ視線を向けたながらの言葉に
「話したいことは明日でも大丈夫よ」
ゆるりと首を振り返事をすると
「て事だ。また、明日な」
その言葉が言い終わると共に走り去ってしまい、ディランとフレディと姿が見えなくなるまで
見送り、馬車に乗り込むと
「ディラン。今度ルイを屋敷に招待したいのだけれどもディランの予定はどうかな?」
早速尋ねると、
「日にちの指定を頂ければその様に調整いたしますので、まずはルイの予定を聞いてください」
少し嬉しそうに微笑みながらの返事に嬉しくなり
「紅茶にフードも準備して、1泊してもらうのも良いわね」
浮かんだ計画を話して行くと、
「でしたら寮が閉鎖される年末は我が屋敷で過ごして貰うのは如何でしょう」
ディランの言葉に
「良いわね・お母様に話してみるわ」
頷くと、ディランも自分からも提案してみると言ってくれ楽しみにしているのが解り
反対されることは無いと思うけれど、もしもの時は説得しよう。
心の中で頷き屋敷へと帰っていった。
第338話
長年しようしていたキーボードの「k」のみが使えなくなり慌て新しいキーボードで打っています。
慣れるまでお時間を文字数が少ないかと思われます。
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ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。
お時間ありましたらお読みください。
https://ncode.syosetu.com/n4082hc/
フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。
お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!
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