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姉、祖父母からサプライズを受ける

2023/04/12誤字修正をおこないました。教えてくださった方ありがとうございます。


食事を終え、落ちた口紅を塗り直し外に出ると歩く人が多くなっており、お祖母様とお祖父様と逸れない様にと後ろを歩き噴水の広場へと向かう。


道中、通りすがりの人々や子供達から声をかけて貰うも動く流れを止める訳にも行かず、途中、本屋の店主さんの出店も見つけたが立ち寄る事はぜず、手を振り聞こえていることを示すだけに留めた。


去年以上の人の多さに嬉しくもあるが戸惑いつつ噴水の広場に到着すると、大通りよりも人と人との間は取れるが、止まる事は難しそうで1周回り終えた所で、


多分、お祖父様はこの人混みでもご自身の意思で止まることも方向を変える事もできるだろうけど、お祖母様は難しいよね。


「お祖父様」


後ろに居るお祖父様に首だけで振り向き声をかけると


「流石にこの人の多さで、これ以上は無理だな」


同じ事を思っていた様で、人の流れに乗って大通を歩きぬくもり亭まで戻る事にした。


お祖父様を先頭にお祖母様を放りげなく人の流れから守る様に後ろからついて歩く。


お祖母様の歩く速度は変わらないがどこか疲れている雰囲気もあるものの、声をかけてくれる街の人へ微笑みと小さく手を振って答えており、どう声をかけて良いのか判断ができずお祖父様の歩く速度に遅れないように気をつけつつ、呼ぶ声に手を振り答えて進んで行く。


止まる事なく歩くとようやく目的のぬくもり亭へ到着し、馬車を預かってくれた店主ご夫妻に挨拶をし、休憩のお誘いを丁重にお断りをし、馬車に乗り込み屋敷へと向かう中、


「去年より多くの方が祭りを楽しまれている様で驚きました」


会話の1つとして祭りの感想を口にすると、


「年々増えて入ると聞いていたが、ありがたい事だな」


お祖父様の笑いながらの返事に頷き


「明日も今日の様に多いかもしれませんね」


できれば明日はミランダとミラに会いに挨拶に行きたかったがこの人混みでは難しいだろう。


心の中で苦笑しつつ窓の外に視線を向けていれば、


「エスメ。今日の晩餐はお客様を迎えます。準備をしておく様に」


突然のお祖母様の言葉に驚きつつも


「かしこまりました。準備をしお待ちします」


返事を返すと、嬉しそうに微笑んでくれお祖母様の疲れが少し取れた事に安堵の息を落とし屋敷へと帰り、出迎えてくれたイルさんとボアさん達と玄関の扉を潜り


「今日はご一緒できて嬉しかったです。ありがとうございます」


お祖母様とお祖父様にお礼を伝えると


「こちらこそ。楽しかったわ。誘ってくれてありがとう」


お祖母様の言葉に嬉しくて笑っていると、


「来客まで少し時間がある。部屋でゆっくり休むといい」


お祖父様の大きな手で頭を撫ぜてもらいながらの言葉に返事を返し、ボアさんと共に自室へ戻りソファに座ろうと思うも本棚に立てかけてある箒が視界に入り、


「ボアさん。少し出てきますね」


箒を手に持ち後ろに居るボアさんに声をかけると返事を待たず窓を開け、箒に跨れば


「いってらっしゃいませ」


驚く事もせずボアさんは見送りをしてくれ街へ向かって飛んだ。


日が傾くのを見つつ、山の麓にある生活魔法道具工房へ到着し


「こんにちは」


大きな声で中に声をかければ、


「お嬢様。どうしたよ?」


親方さんに工房の置くから来てくれ、


「ご挨拶に来ました」


返事を返すと、


「そうだったな」


王都へ向かう事を思い出してくれたようで、笑いながら頷き


「気をつけて行ってこいよ」


大きくゴツゴツした手で力強く頭を撫ぜてくれ、


「良い案が出たら、いつでも持ってきてくれ」


いつもと変わらない口調で言葉をくれ、鼻の奥が少し痛くて目が潤んだが


「勿論です。王都にはディランもフレディもいますからね。前みたいに沢山お願いすると思います」


気づかないふりをし笑顔で伝えれば


「そいつは楽しみだ」


大きな笑い声と共に返事が貰えたが


「そろそろ暗くなる。いくら飛んできたと言え夜は危ない。そろそろ帰りな」


その言葉に頷き、箒に跨り


「色々ありがとうございます。また、お願いします」


その言葉を告げ、見送りをしてくれた親方さんに手を振り明かりが灯り出した街の上を1周回り屋敷へと戻り開けられている窓から自室へ戻れば、


「おかえりなさいませ」


ボアさんに出迎えて貰い、箒を本棚に立てかけると着替えをするように告げられ、乱れた髪を整え来客の知らせを受け玄関ホールに向かうと


「ご招待いただきありがとうございます」


お母様からの贈り物である洋服を来たミランダと手を繋いだミラの後ろにコナーさんが立っており、驚き対応で出てくれたイルさんを見るも、微笑んだまま


「こちらへご移動を」


何も告げず、移動を促すので驚きが抜けきらないが皆でついてゆくと晩餐室に通され


「祭りで忙しい中、来てくれてありがとう」


お祖父様とお祖母様に出迎えられ、案内されるまま席に座ると


「どうだ。驚いただろう」


お祖父様の嬉しそうな言葉に


「驚きました。嬉しいです。ありがとうございます」


会えずに出発すると思っていたので、驚きが大きすぎたがお祖父様の言葉とお祖母様の嬉しそうに目を細め微笑んでくれる姿にジワリと嬉しさが膨らみ


「ミランダ。ミラ。コナーさん。忙しい中、来てくれてありがとう」


ようやくお礼の言葉を伝えることができ、


「料理が冷めてしまうわ。いただきながら話しましょう」


お祖母様の言葉に頷き全員でナイフとフォークを手に取り食事と会話を楽しみ、途切れる事の無い話は食事後のお茶の時間も続くが、


「ごめんなさいね。先に失礼するわ」


お祖母様の言葉にお祖父様の席を立ち、見送った後も話は続くも


「楽しいけれどそろそろお暇いたしましょう」


ミランダの言葉に話し足らないが、頷き馬車まで見送りに出ると


「エスメさん。お元気で」


コナーさんの言葉に頷き


「エスメ。フレディさんの事、手紙で知らせてね。絶対よ」


ミラの言葉に大きく頷き、


「エスメさん。本当にありがとう。手紙届くのを楽しみにしているわ」


ミランダの言葉に耐えきれずミラを巻き込み抱きついてしまい、


「ええ。いっぱい書くから楽しみにしていて」


震えそうな声を誤魔化すようで大きな声で伝えしばらく抱き合ったが、腕を解き


「3年後に帰ってくるから」


笑顔で告げると、3人は頷いてくれ馬車に乗り帰って行った。





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