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姉、制服の直しに入る

2023/03/24 誤字修正をおこないました。

教えてくださった方ありがとうございます。


朝の勉強であるキッチンの仕事の1つである井戸の水を汲みに外に出ると、誘われどこかに行きたくなるような青空と暖かな陽気に、


今日は庭でお茶会をしても良いかもしれない。


数日前にルイも加え行った久しぶりのお茶会は、ミランダのアパートメントでの出来事はつい最近の事なのに懐かしく思えとても楽しく。


中々会えなくなってしまったルイの話はとても新鮮で、時折入るミラの容赦のない言葉にはミランダと苦笑しながらも、あっという間の時間だった。


ルイの制服姿は見れなかったものの、話では白のシャツに紺色のボトムらしく


「普段と変わらない」


との事だった。


ディランの制服はどんなのかしら?


平民クラスと貴族クラスは制服も違えば、習う授業も違うらしく


ディランに会ったら、制服姿を見せて貰うのと、学校の雰囲気と過ごし方も聞かないとね。


王都での楽しみが1つ1つ増えるのが嬉しくて、つい考え事をしながらランドリーの仕事をこなし終え、入浴と身なりを整え、工房の仕事をすべく椅子に腰掛け、イルさんから書類を貰う。


変化がある紙工房で、日々違う事が書かれておりその都度イルさんに尋ねて処理をする。


完成の数の安定はまだまだ課題が多そうで、日々違う数字だが平均の数はあり、


「紙刺繍工房も安定してきましたし、大丈夫そうですね」


安心してミランダに引き継ぎができると安堵の息を落とし伝えると、


「さようでございますね。生活魔法道具も掃除機が間も無く完成するとの事ですので、忙しくなるかと思いますが、彼らは慣れておりますので問題は無いかと」


「それなら大丈夫ですね」


ディランとフレディが居ない分、かなり時間がかかり大将に説明と理解して貰うのにも一苦労したもののようやく完成との報告に頷き返す。


書類には秋ごろには王都で流通させる予定だと書かれている。


もしかすると完成した掃除機と共に王都の屋敷に行く事になるかと思うと、みんなの驚く反応が見れるのでは無いかと、また1つ楽しみが増えた。


同時に、頼んできたアクセサリーも作っていると別紙で報告を受けたので、こちらも楽しみで、

日に日に楽しみが増え、


仕事終わり、休憩をしていると聞こえたノックに返事をし


「エスメ様。お針子達がエスメ様にお会いしたいと申し出がございますがいかがいたしましょう?」


対応に出てくれたテアさんの言葉に


「今からでも大丈夫ですよ」


返事を返すと頷きの後、扉を開けてお針子さん達を招き入れた。

簡単の挨拶を済ませた後、


「2枚目の制服の手直しをさせていただくまいりました」


告げられた言葉に驚き、


「2枚目ですか?」


返事返すと


「はい。季節ごとに制服を変えていただきますので」


帰ってきた言葉に驚き戸惑っていると


「季節や流行り事に刺繍の柄を変えますので、まだまだ増えますよ」


小さく笑いながら教えてくれた言葉に、ミランダの言葉と自分の役割を思い出し


「そうだったわ。よろしくお願いします」


部屋の真ん中に立ち、お針子さんの指示に従い制服に着替え袖やスカートの長さの微調整に入る。


「王都でも新しい制服の刺繍を刺すと聞いておりますが、基本こちらでお作りする予定ですので、欲しい柄などございましたらご遠慮なくお申し出ください」


知らなかった制服事情にお礼を返しつつ、フッと思い出し


「あの。ルイの制服も季節ごとに変わるのですか?」


お茶会のルイの言葉を思い出し、尋ねると


「いいえ。ルイの制服は2枚のみです。刺繍入りは行事用の制服で普段は刺繍無しの制服を着ます」


返ってきた言葉に、頷くも頭の中は疑問符だらけで、首を傾げれば


「行事というのは、入学式や終業式。それに卒業式です」


近くで補佐をしてくれたテアさんの言葉に納得し、


「勿論、エスメ様にも式典用の制服がございますので、着用時はお気を付けください」


初めて知った事に、頷きつつも気を付けなければと気を引き締めれば


「式典用の制服には紋章が入っておりますので見分けはつきやすいかと思います」


察してくれたテアさんの言葉に、


「違いがあるなら間違えないですね。良かったです」


安堵の息と共に零せば、


「王都ではマルチダさんが引き続きエスメ様を担当するとも聞いておりますのでご安心ください」


さらに新しい事を知り、


「そうなのですね!楽しみです」


届いた手紙には書かれていなかったが、次に届く手紙には書かれているかもしれないと、また1つ楽しみができ、王都での生活に思いを馳せ、


「テアさん。手紙を書きたいので準備をお願いしてもよろしいですか?」


まち針が付いているので最小限に体を動かしテアさんにお願いすれば、微笑み頷いてくれた。





第303話


桜が綻び出しておりました。花より団子ではありますが開花が楽しみです。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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