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姉、日常に戻る


神事を終えた次の日、変わらず朝の勉強を行い自室に戻り入浴とマッサージを終え工房の仕事をする為に椅子に座り書類を眺めてゆく。


春の神事期間、生活魔法工房も紙刺繍工房も休日となっており送られてくる書類は少ない。


生活魔法道具は工房は休みでも販売は行われている。


紙刺繍工房は神事中に街で屋台を出し販売を行なっていたので明日にでもその書類が届く。


期間中、工房の屋台には少ししか見学できなかったが、沢山の人が見に来てくれ購入してくれたはず。


技術試験受講者のみのでの販売だったけれど、作るだけれはなく自分の作品を嬉しそうに笑い、真剣に悩む姿などを目の前れ見れたのは大きな収穫で、


刺繍や仕事への熱意と大きくなる。


そう、お祖母様を説得したミランダとコナーさんの思い通りになはず。


もう間も無く技術試験も行われる。


1人でも多くの合格者が出るといいな。


屋台で接客をしていた皆の顔を思い出し、微笑んでいるとノックの音が聞こえ返事を返せと、テアさんが対応をしてくれ、


「エスメ様。おはようございます」


イルさんの挨拶に


「おはようございます」


同様に返すと


「明朝に辺境伯様は出立いたし、その際にエスメ様に言付けを頂戴しております」


告げられた言葉に驚き、戸惑いつつも頷き返せば


「美味しい食事をありがとう。エスメ様との2日間はとても新鮮で楽しかった。そう申うされておりました」


普段と変わらぬ微笑みのまま告げられた言葉に、戸惑うながらも受け取り、


「それは良かったです。と、思うのですが礼状を出したほうが良いですかね?」


神事中の2日間、様々な事がありライリー様にも従者さんにもお世話になった。


直接お礼を伝えられないのならば、礼状を送るのが良いだろうと思うが身分と立場が違う故に判断できずにイルさんに尋ねると、


「さようでございますな。旦那様にお尋ねするのが宜しいかと思われます」


悩みを汲み取ってくれたイルさんの返事に頷き、


「お祖父様に聞きに行きたいので、訪ねても良いお時間を聞いていただきたいです」


イルさんにお願いすれば


「畏まりました」


1礼を貰い退出をしていく背中を見送った。


「エスメ様。ご休憩をとられては如何ですか」


ぼんやりとしていたらしく、テアさんの問いかけに意識を取り戻し


「ありがとうございます」


用意されたハーブティーの匂いに誘われ椅子から立ち上がりソファへ腰掛け、一口飲むとほんの少しの酸っぱさが意識を鮮明にし、ソーサーに戻す際に色を確かめると


ローズヒップティーの赤い色をしており


テアさんの心使いが嬉しく


「ありがとうございます。とても美味しです」


お礼を伝えると微笑みと共に礼をいただいき、スッキリとした頭でやりたい事を整理してゆく。


神事中に色々お世話になった街の人へのお礼を言いに行きたい。


特にライリー様と食事をとったクックのお友達の旦那さんと女将さん。


ミラと会い聞きたい事もある。


ミランダとコナーさんに屋台の様子も聞きたい。


行きたい場所は沢山あるが街を歩けば全て終えれる事で、今日は早めに出れたら出よう。


大体の予定を組み、ハーブティーを飲みテアさんと神事の話をで盛り上がる。


ランドリーでのメイド長とのやり取り。


キッチンではライリー様が居るということでクック長を始め皆が緊張して行った事。


街ではライリー様が積極的に街の人に話しかけていた事。


神事中の騎士の様に馬車の横で歩いていた事。


沢山話しても話尽きず、笑い時に驚きながら話していると、予定していた出発の時間をすぎており


「まだまだ話はあるのですが、そろそろ街に行きますね」


紅茶を飲み干し、ソファから立ち上がり本棚に立てかけてある箒を手に持ち、テアさんと玄関へと向かい歩く。


「では、お祖父様からの返事をよろしくお願いします」


テアさんにお願いをし、街へと歩いて行く。



第288話


紅梅が咲いているのを見つけました。花が綻ぶ季節となりつつありますね。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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