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姉、神事に参加する


朝のキッチンとランドリー勉強に入浴とマッサージ短縮終わらせ、ハンナさんテアさんボアさんの手を借りコルセットを付けてもらいクリノリン付けドレスを着る。


ドレッサーに移動し髪を結い上げて、化粧をしてもらい、ヒールは履いたら完成。


「エスメ様。お疲れ様でした」


姿に身映る自分が自分では無いようで左右に動い、何度も確認をしていれば、


「お綺麗ですよ」


ボアさんの言葉に嬉しくなり、


「ありがとうございます。皆さんのお陰です」


嬉しくてはにかみながらお礼を伝えると、ボアさんも嬉しそうに微笑んでくれ


「エスメ様。まだ少し時間がありますので座ってお待ちください」


テアさんの言葉に頷き、ボアさんの手を借りソファに腰掛けると手早く用意してくれた紅茶を飲み


「何度体験してもドレスは緊張しますね」


恐る恐るミモザ色のドレスを摘み苦笑していれば


「慣れないと1つ1つの動きに力が入りますからね」


同じく苦笑しながらのボアさん返事に2人で頷き合い、お祖母様とお母様の卒なく動く姿を思い出し尊敬の念を込め紅茶を1口飲み込む。


髪にはお母様とお父様が贈ってれたドレスと同じ色のヒールを履いており、嬉しくて無意識に視線を向けしまう。


神事が終わったらお礼の手紙を書こう。


ブラウンの糸で刺繍されたヒール眺めていればノックの音が聞こえ、ハンナさんが対応してくれると


「エスメ様。お迎えにあがりました」


イルさんの登場ととのに告げられた言葉に微笑みソファから立ち上がり、


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


慎重に1歩進み、伸ばされた手を取ると自然とエスコートする型に入り


「玄関ホールまでご一緒させていただきます」


「よろしくお願いします」


視線を合わし微笑み合うと、ゆっくりと部屋から出て廊下を歩き慎重に階段を降り玄関ホールに到着するとホッと息を吐き、


「遅くなり申し訳ございません」


先に到着をしていたお祖父様とお祖母様へお詫びを伝えると


「先程到着したばかりだ。気にする事はないさ」


お祖父様の言葉にお祖母様が頷いてくれ、心の中で安堵の息をこぼし玄関を出るとイルさんから手を離しお祖父様の手を借り馬車に乗り込む。


クリノリンとドレスに気を付け椅子に浅く腰掛け、手早く火魔法と風魔法を発動し車内と御者席までを暖かくし、


「いってらっしゃいませ」


イルさんを始めハンナさんテアさんボアさんにお祖父様の従者さん達とお祖母様の専用メイド達に見送られ馬車は小雪が舞う中ゆっくりと神殿に向け走り出した。


教会へ向かう街の人達


屋台の準備をおこなっている人達


嬉しそうに走り回る子供達


皆、ミモザ色を身に付け街全体が活気だつのを車内から眺め時をり手を振ってくれる人に振り返し、神殿に到着をした。


早々に到着し教会に入れるのを待っている街の人達の間を歩き扉前でお祖父様が街の人へ挨拶と


「今年は特に寒い。皆、体調を崩さないようする気を付けてくれ」


一言伝え神殿の扉を潜り、案内された部屋でソファに座り用意されている紅茶をいただきつつ準備が整うのを待つ。


教会の前でまつ人々の中にルイとミラの姿を見つける事ができたが、ミランダとコナーさんの姿は無く


紙刺繍工房で出す屋台の準備をしているのかな?


少し残念な気持ちと寂しい気持ちを紅茶とクッキーのほのかな甘さで消し去り、ノック後に姿を見せた神官さんの案内で部屋出て式典会場へ向かう。


2度目ともなれば少し慣れ、ドレス特有の歩き方に気を付けながら立ち位置に到着をすると、ほんの少し間を開けてからノア様のお言葉で始まりを告げた。


なんと見てもお祖父様とお祖母様に見惚れ、将来行うディランの姿を想像し微笑む。


ディランはどんな大人になるのだろう。


その時には素敵なお嫁さんを貰ってお父様はお母様の様に仲良くこの場に立つのだろう。


その時、自分はここではなくルイやミラと一緒にディランの背中を見ているのだろうか。


それともこの位置で参加するのだろうか。


数年後先の事に思いを馳せ神事を見守っているといつの間にか終わっており、神官さんに促され先ほどの部屋に戻りソファに腰を下ろし紅茶を一口飲みカップを置いた瞬間


「エスメ。集中してなかったわね」


お祖母様の厳しい声に、


「申し訳ありません」


すぐさま謝り


「その。数年後にはディランとお嫁さんが行うのだと思いまして」


集中できなかった原因を言葉にするとお祖母様の重い息を吐き


「本当に、エスメはディランが大好きだな」


お祖父様の笑い声と共に告げられた言葉に大きく返事と頷きで返すと


「だからと言って神事を疎かにする事はいけません」


お祖母様の注意に、真剣な表情で頷き


「大変申し訳ございませんでした」


頭を下げ伝えると、お祖父様の苦笑した声にお祖母様の言葉が終わり


「エスメ。この後は街へ行くのだろう」


お祖父様の言葉にゆっくりと頷き


「紙刺繍工房の屋台を見てこようと思っています」


屋台巡りの目的の1つである事を伝えると


「楽しんで行ってきなさい」


大きな手が伸ばされ頭を撫ぜてくれたお祖父様の言葉に返事を返し、声が掛かるまで話をしながら待っていると、街の人達が少なくなった様で神官さんの案内と見送りを貰い


再び馬車に乗り、屋敷へ戻った。




第280話


まだまだ寒さに油断できない日が続きそうですね。気を引き締めて日々過ごしてゆきます。

本日節分ですね。恵方巻きをいただかないと


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。

誤字報告をいただきありがとうございます。感謝しております。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/

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