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姉、友人と食事を作る

22/12/31誤字修正を行いました。教えてくださった方ありがとうございます。


変わらず降り続ける雪の中、街は除雪を行う人達と屋台を出している人に買い物をする人。


最低限の外出のみの人が多いようで、


除雪の手伝いができれば良いのだけど。


除雪を終えた途端に雪が積もり出す光景を空から眺め考える。


火魔法で雪を溶かしても良いけれど溶けた水はどうすれば良いのだろう?


溶けた水すら蒸発させる高温で溶かすのが良いかな?


前の人生で雪国の道路は水が出るようにしてるみたいな事を聞いた事あるから水魔法の方がいいのかな?


その場に留まり考え込んでいるも、いい案は浮かばず


お祖父様に相談してみよう。


区切りをつけ、ミランダのアパートメントへ向かい


「今日はじゃが芋パンの作り方をお願いしますわね」


いつもの様に紅茶を飲み会話を楽しんでいた時の一言に、


「勿論よ。発酵に時間が必要だから紅茶が飲み終わったら作ろうね」


頷き返すと、コナーさんが手早くテーブルの上を片付けてくれ、


「ありがとうございます」


コナーさんにお礼を言い、ミランダとキッチンへ向かい材料を出してゆく。


マッシュしたじゃが芋に、小麦粉など他のパンと変わらない材料を入れ練り、発酵を促すために暖炉の近くに置き様子を見ながら、ミランダから勉強を習ったり、雑談をしたりと過ごし


1次発酵具合をガス抜きをし型を整え、2次発行へと移る。


再び暖炉の近くに置き発酵具合を見て窯に火を入れパンを焼いてゆく。

その間に野菜を刻みスープを作り進め、


「ミランダ、そろそろ釜から出しても良いと思う」


様子を見たパンは程良い焼き色になっており、取り出しを促すと


「ミランダ様。火傷にお気をつけください」


コナーさんの心配の色の言葉に


「ええ。釜に触れないように気をつけるわ」


緊張の色をのせ、大きな木へらを使い大きなパンを取り出す。


「良い匂い」


「本当にそうですね」


ミランダの感動したように震わした言葉にコナーさんが頷き返事を返す中、


「ミランダ。焼きたての温かい内に味見してみよう」


急かすように告げれば、慌て頷き恐る恐る手を伸ばすも熱かった様で指先が触れた瞬間に勢い良く手を引く姿とコナーさんが慌てミランダの指先を確認し冷やす様に告げる中、


焼きたてのじゃが芋パンを手に取り、熱い中割り


「ミランダ、あーん」


水に指先を冷やしているミランダの口元にパンを持っていくと、驚き戸惑うも恥ずかしげに口を開けてくれたのでパンを入れ、口を閉じ数回噛んでいる姿を見守り、


「どうだった?」


美味しそうに頬を緩めた表情に確信を持ちつつ訪ねれば、


「美味しいですわ」


微笑み告げた言葉に、コナーさんが安堵の息をつき、


「そうでしょ。せっかくだからこのまま晩御飯にしない?」


先ほど作ったスープも丁度できたので提案すれば、2人も頷き食卓の準備が行われた。


塩味を効かせたスープに小麦の甘みを引き立てる様に作ったのも美味しさを引きたたせた。


パンもスープも美味しくできたことに満足し、食後の会話を楽しみ、


「また、明日ね」


そうミランダとコナーさんに告げ屋敷へ帰る中、


なんだか花嫁修行をしてるみたい。


突然浮かんだ言葉ににやけそうになる頬に力を入れ屋敷に帰った。







第261話


年末に差し掛かり、私事で大変申し訳ないのですが冬休み明けまで仕事が忙しくなる思われます。

更新頻度は今のままですが文字数が減るかと思われます。



ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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