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姉、ダンスと習う


ディランやフレディにお母様とお父様。久しぶりに会えて皆変わらず元気そうで良かった。


王都の屋敷から自領の屋敷に帰って、自室で待ってくれていたハンナさんに、先ほどまで会っていた家族の話とじゃが芋料理を評判の話をしていた時と、嬉しそうの微笑みながら聞いてくれたのだが、


「ディランのお友達とも会いました」


その、一言からゆっくりと顔色が悪くなり、


「ハンナさん、大丈夫ですか?」


長時間待たせてしまった事への申し訳なさと共に尋ねれば、


「いえ。お気遣いありがとうございます。大丈夫です」


微笑んだ表情は無理をしているのが分かったものの、


「ディラン様のお友達の方々とお話はされたのですか?」


話を聞いてくれる事が多いハンナさんには珍しく思いながら


「いいえ。ディランがすぐに中座をしたので、話はできませんでした」


問われた事へ返事を返すと、どこかホッとした雰囲気を出し


「さようでございましたか」


頷きが返ってきたが、


「女の子が1人いてね、とても可愛かったの。もしかしたらディランの婚約者かしら?」


聞いて欲しい話はまだまだある為に、話を続ける。


「猫の様に可愛らしい女の子だったわ。義妹になるのかしら?楽しみだわ」


少し上がった目尻は私と目が合った瞬間に大きく見開き驚いた顔をしたのが街で見た子猫とよく似ていてとても可愛かった。


ほんの少ししか会えなかった女の子を思い出していると


「エスメ様、旦那様や奥様から公表が無いお話は街ではお控えください」


聞こえてきたハンナさんの言葉に改めて視線を合わせると、いつも真剣な表情なのだけども、さらに表情を硬くしており、


「ええ、勿論よ。約束するわ」


何か悪いことを話してしまったのかと思いながらも、返事を返すと


「くれぐれもご注意くださいませ」


深く頷き返事を返すと


「エスメ様がお話になりますと、あっという間に街に広がります。もしお話の女性の方が婚約者では無い場合、平民達に嘘を伝えてしまった事になります」


十分にお気を付けください。


理由と共の念押しされた事に、


「そうね。間違った情報になってはいけないものね」


理解したと告げれば、ハンナさんも安心した様で、


「本日はお疲れでしょう。また明日、お話を聞かせていただければ幸いです」


この言葉に頷き、湯浴みへ促され湯船に浸かった後、布団を潜り込んだ。


誘われるままに瞼を閉じ、開けたら朝になっており、


疲れていたのだと納得をし、紺色のワンピースを着て髪を纏め、室内防を被りキッチンへと向かう。


朝食の準備が終われば、ランドリーへ行き、その後は自室にてイルさんの話を聞きながら工房の勉強をし、


「本日は若奥様からの手土産もございます。馬車で街へ行かれるのがよろしいかと思います」


そろそろ時間と言うところでイルさんの言葉に、


「ありがとうございます」


お母様から手渡されたミランダへの贈り物を思い出し、馬車に乗り込めば


「行ってらっしゃいませ」


ルイさんを始めハンサさんにテアさんにボニーさんと3人揃って見送りをしてくれた。


今日はどこにも寄らずミランダのアパートメントに行くが馬車は目立たないアパートメント裏で下ろして貰い、お母様から渡された箱数個を持って馬車から降りれば、


「お嬢様。お持ちいたします」


御者さんに苦笑されながら荷物を持ってくれたので


「ありがとうございます」


お礼を入れば、どこか恥ずかしそうに


「勿体無いお言葉です」


小さく笑いながら返してくれた。


扉をノックの後、自分の後ろにいる御者さんにも挨拶を終えたミランダに箱を手渡し


「お母様から私の先生へと渡されました」


普段微笑んだ表情から動かないミランダが驚いた表情をするので嬉しくなり、


「娘が大変お世話になっております」


お母様が言いそうな言葉を告げれば、


「頂戴いたしますわ。お礼をお伝え下さい」


微笑み受け取ってくれた事に安堵の息を落とし、


「王都で流行りの茶葉もいただいたの。ミラも一緒に飲もうね」


小さな箱を1つの入っている茶葉を告げれば、嬉しそうにはにかんでくれた。


その後はいつものように雑談後に勉強をする為に羽根ペンを用意するも、


「エスメさん。今日からダンスの練習をしませんか?」


いきなりのミランダの言葉に首を傾げれば、


「学園でダンスは行事の最後にはパーティーがあり、そこでダンスを踊るの事があります」


初めて知る事に驚き


「そうなの?知らなかったわ」


感想を漏らすと


「ですので、今から練習を始めましょう」


椅子から立ち上がったミランダに習い、椅子から腰を上げミランダの前に立ち


「ダンスは数種類ありますので、頑張って覚えましょうね」


告げられた言葉に驚きを表すと


「では、まずは基本の立ち方からです」


ミランダの良い笑顔と共に、戸惑いながら立ち方を言われるままに体を動かした。



第234話


442年ぶりに惑星食が8日に皆既月食は19:59分〜21:49分その時に天王星食も一緒に起こると記事を読みました。

見てるのを楽しみにしております。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/


フッと思い付き新しい話も書きました。お手隙の時間ありましたらお読みいただけると嬉しいです。


お兄様、隣に居る令嬢は誰です?婚約者のお義姉様はどうなさったの?大変!廃嫡とざまぁを回避しなければ!

https://ncode.syosetu.com/n9341hw/


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