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姉、皆から気遣いと優しさを貰う


朝の仕事に工房の書類の確認を終え、空いた時間に昨日試した風魔法での部屋の掃除方法をもっと便利に出来ないかと、風魔法を発動させながら長い廊下を歩き隅に溜まった土ぼこりを集めては前に動かし玄関へと運んでいる。


前の人生ではコンセントコード付き掃除機からお掃除ロボへと買い替えていたが、


今生は手で掃除が支流。


屋敷は大きく来賓用の部屋やホールもあり、1部屋掃除するだけでも大変なのにこれでは1日かけても終わらない。


あれば便利な、掃除機が欲しい。


無い物は作ってしまえ。


風で舞い上がらない様に風力に気をつけながら廊下を左右に移動し歩いていると、窓を拭き掃除している不思議そうな表情をしているメイドさんが不思議そうな表情をしていたが、手を止め場所を開けてくれた事に


「ありがとうございます。お邪魔してすみません」


お礼と邪魔をしてしまった詫びを告げると、


「お気になさらず」


優しい微笑みと共に伝えてくれた言葉に、同じ様に微笑み返し先を進めた。


小山の様に溜まった土埃を箒と塵取りで取り除き、再び歩き出すが途中で


箒に風魔法を纏わせると持ち替えしないくても良いのでは?


フッと思い付いたので、実行して見ると腰を曲げなくても良い分体に負担はかかりにくく、

少し楽になった気がしながら玄関ホールまで進める事ができた。


達成感で振り返り掃除をした廊下を眺め、


吸い込む事ができれば水魔法と掛け合わせて絨毯の掃除もできるのに。


1ヶ所綺麗にすると他の汚れも気になり出す。


紺色のワンピースに白のエプロン、室内帽を見にまとい窓の掃除をしている同じ服を着たメイドさんが苦笑してる姿が目に入り、


「ごめんなさい。すぐに退きますね」


言葉と共に玄関ホールの隅から真ん中に移動し、どうすれば風方向を逆にできるかを考える。


自分を主として風を吹くから逆風にする方法。


立ち尽くし考えてみるも、思い浮かぶ事はなく。


本屋さんに行って探してみようかな。


書物になら何らかの方法が載っているのではと足早に自室に戻り着替えを済ませボニーさんに出かける旨を伝え、街へと向かって歩き出した。


吹く風が涼しく感じ、季節の変わりを体感する。


秋が終わり冬を迎える準備か進められている街の風景を横目に目的地である本屋へ向かい少し大きな声で来店を伝えると、


「いらっしゃい」


いつものようの返事を返してもらい、


「今日は風魔法のことを書いてある本が欲しくてきました」


本を探したい旨を伝えれば、頷きと場所に案内され手渡された1冊を開き綴られた文章を読んで行く。


獣害に使用する方法や攻撃を中心を書かれた文章を素早く目を通し、開いていた本を閉じ


隣に並んでいる本を手に取り開き読んでゆく。


よく似た事が書かれており、さらに次の本に手を伸ばす。


やっぱり、無いのかな?


数冊目を通したがよく似た使用方法ばかりで参考になりくく


林業の方々が大変喜んでくれそうね。


獣を木々に変え想像すれば大変切れ味の良い刃が想像でき、


もしかするともう風魔法を使用しているかも知れないし、お祖父様に聞いてみよう。


頭の片隅に置き、


「ありがとうございました。また明日もお邪魔してもいいですか?」


ルイと合流するために店主さんに声をかければ、頷きを貰えてので


「では、明日お会いできるのを楽しみにしております」


挨拶を交わし、噴水へと向かえばルイが先に来ており、ミランダのアパートメントへとお邪魔をする。


お茶をし会話を楽しんでいる時も


ミランダに語学を習っている時も


頭の片隅には風魔法の事で


ついには


「今日は集中力が無い様ですが、何か気になることがありますの?」


ミランダの言葉に、


「ごめんなさい。少し気になる事があって」


謝りと曖昧に言葉を濁し返事をすると、


「いつでもご相談に乗りますので、言える様になりましたらお聞きしますわ」


ミランダの心使いが嬉しく思い、


「ありがとう。その時はよろしくお願いします」


大きくなず来ながら返事を返し、見慣れない文字が書かれた本に意識を集中させた。


その後も


「何か気になる事でもございましたか?」


お肉を焼き過ぎてしまい、コナーさんの手助けもあり丸焦げは避けれたものの焼き色が濃くなってしまい

申し訳なさに身を小さくしていると、コナーさんの言葉に


「少し気になることがありまして」


申し訳なく思いながら告げれば


「さようでございましたか。大きな事でなくて良かったです」


苦笑と共に返された言葉に、誤りを告げ、皆で夕食を食べ終え帰る時には


「いつでも手伝ってあげるから言ってね」


ミラからの言葉と


「いつでも言えよ」


ルイからも言葉を貰い、それぞれにお礼を頷きで返事をし屋敷に戻った。


みんなからの優しさを貰い、嬉しさと自分の情けなさに感情がごちゃ混ぜになるが、何一つ思い浮かばず、


「たすけて、ディラン」


ふざけながら独り言をこぼすと、


そうだ。ディランに助言を貰えば良いのよ


ベットから跳ね起き、火魔法を発動させテーブルライプに灯りを灯し引き出しを開け

手紙一式と羽ペンとインクを取り出し、


掃除機のアイデアと使用方法と風魔法のことで悩んでいると書き、明日にイルさんへ王都へ届けてくれるようにお願いできるまで終えれば、


どこか心が軽くなったきかし、ベットに横たわればあっという間に眠りについた。



第72話


台風の多く中々天気予報から目が離せない日々です。早く穏やかになって欲しいですね。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/

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