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姉、神殿に行く為、身なりを整える

22/12/21 誤字修正をいたしました。教えてくださった方ありがとうございます

2022/12/27誤字修正を行いました教えてくださった方ありがとうございます。


いつもの様に早朝に起きキッチンの勉強を終え、白パンと青豆のスープをいただきながらどこか浮足だった雰囲気に心の中で微笑み


みんなお祭り楽しみになんだ。


いつもより楽しそうに話す声を耳に入れながら、朝食を済ませランドリーへ行き自分の服を洗ってゆく。


最近はミランダのアパートメントで料理を行う様になったので、その時には気づかない油のはねがあったり、勉強時に袖にインクを着けてしまったりと、今までにない汚れに悪戦死闘しながら服を洗っていると


「エスメ様」


ランドリーメイドから名前を呼ばれ返事をしながら振り向くと出入り口にはテアさんが立っており、


「お迎えが来ておりますよ」


告げられて言葉に首を傾げ中らも、


「教えていただきありがとうございます」


洗剤水に浸けていた手を拭きテアさんへと近づくと、


「間も無く、神殿に行く準備をする時間でございます」


微笑みながらの言葉に、夢中になりすぎていつもより遅くなってしまったのかと内心焦り慌て振り向くと


「後は私達が引き受けます」


先程声をかけてくれたランドリーメンドの言葉に


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


お礼を告げ、足早ボアさんと自室に向かうと、通りす狩りに会う使用人の皆なから挨拶を貰いので同じ様に返して足をすすめて行く。


なんだか春のお祭りの時を思い出すなぁ


数ヶ月前に同じ様にフレディと共に早足で自室へと歩いた思い出に忍び笑いをしていると、あっという間に自室へと到着し


「お待ちしておりました」


ハンナさんの言葉に


「遅くなってしまいごめんなさい」


詫びを告げると、


「いいえ。いつもより早い時間に切り上げていただきましたので間に合いますわ」


ボニーさんの言葉に頷き返す事で返事をすると、


「では、早速準備に入らせていただきます」


ハンナさんの一言で皆動き出し、


「まずは入浴を」


テアさんの言葉に戸惑い疑問に思いながら告げられたままに入浴室へ向かへば、顔見知りのメイドさんが2人立っており、


「エスメ様、こちらへ」


言われるままに浴槽に浸かると、髪を丁寧に櫛で漉かれた後、洗われ、オイルを丁寧に塗り込まれて、再び洗われ、


「お疲れ様です。次はソファへ」


丁寧に水分を拭かれ、告げられるままにソファへ腰かければすぐさま香りの良いハーブティーが差し出され


「ありがとうございます」


お礼を告げ、テアさんから受け取り香りを楽しんだ後、口に含むと喉が渇いていた事を自覚しゆっくりと飲んでゆく。


その間も濡れた髪を生活魔法道具であるドライヤーで髪を乾かして貰い、再び香りの良いオイルを塗られ櫛で漉かれている。


あまりの気持ち良さに眠気がやってきて誘われる様に瞼を閉じかけるも、


「エスメ様、こちらへ」


ボニーさんに手を引かれ、何かの上に背中を向ける様に告げられ寝かされると、


「失礼します」


その言葉の後、複数人の手が足の脹脛へ触れて、膝下から踵までを力強く押し動かしてゆく。


「痛くありませんか?」


朝食時に楽しそうに笑いながら話していた声と同じ声の問いかけに


「はい。大丈夫です」


うつ伏せで寝ている為、籠った声で返事をすると、


「痛みを感じたらご遠慮無くおっしゃってください」


返ってきた言葉に短く返事を返し、なされるままでいると足の裏から太腿へ移り、体勢を変えるように告げられたまま動くと、お尻を押しながら動かす感触に


痛いけど、我慢できない痛みでは無い。かな?


押し動かされる度にゴリゴリとした痛みを感じていると、


「机の座り仕事と立っている時の体制で凝り固まっているかと」


目を閉じ、痛みに耐えていると聞こえてきた言葉に


血流だっけ?あれ、リンパの流れだっけ?が滞っているという事ね。


心の中で納得し、頷き返すと、再び体制をうつ伏せになる様に告げられ


「次は、腰から背中。そして肩へと進めていきます」


告げられた通りウエストから肩まで丁寧に押し揉まれ、肩甲骨あたりに何かあるのでは無いと思える様に後ゴリゴリとされる感触が面白く、なすがままなされるままで楽しんでいると、


再び体制を変えるように告げられ仰向けに変えると、再び足へと移り、下腹部を重点的に押し撫ぜられ、

デコルテと首へと進むと


気が付かなかったけど肩こりが酷かったのね。


段々ポカポカしてくる体と体感し、腕の動きが幅広くなってゆくのが解り、


気持ち良すぎて週1で受けたいかも。


軽くなり動きやすくなった体に満足し微笑んでいると、手は頭に移り押し揉まれると


「い、いたい」


激痛という分ければなく、今までに無い痛みに思わず声を上げると


「肩こりと眼精疲労ですね」


苦笑しながら返ってきた言葉に、納得ができ痛みに耐えていると目の動きやすく可動域が広くなった気がし


「毎週お願いしたいかも」


ポツリと本音をこぼすと、


「是非お申し付けください。喜んで施術させていただきます」


嬉しそうな声で返事か返ってきて


「検討させてください」


気持ち良さと体の軽さに思わずお願いしたくなったものの、1人立ちをする身としては贅沢な事なので遠回しでお断りの言葉を入れれば、


「では、次はお顔を施術させていただきますね」


相手のメイドさんも気持ちを汲み取ってくれたらしく、手を止める事なく顎下から頬、耳後ろから額へと動かすも、分かっていたが目の周りに額、なぜが頬も痛く


「お顔も凝り固まっていますね」


思いもしない言葉に、


顔が凝るとかあるのね


心の中で呟くと、


「お顔も筋肉の動きでできておりますので」


心の中の声を読んだかの様に告げられ思わず視線を動かすと、


「皆、そう言うのです」


微笑みと共に告げられた言葉に、


「そうなのですね」


言葉だけで返事を返すと、


「施術はこれで終了になります」


あっという間に終わってしまい、手を引かれるままソファへ移動すると再びハーブティーが差し出されるも、香りからして違うハーブを使っていることがわかり、


「こちらは、美容に特化したハーブで入れております」


ハンナさんの言葉に赤色をしたハーブティーに口をつけ、飲み終えると部屋の中心に立つように告げられ初めて見るマスタードイエローのチュールを何層に重ね、同系色の糸で花の刺繍が品良く施されているに腕を通し、ヒールに足を入れ


「こちらへ」


告げらるままドレッサーへ座り、髪と化粧がされてゆく。


「洋服はお祖母様からですか?」


鏡越しにテアさんに尋ねると、


「はい。この日の為にと贈られた1つです」


思わず頷きかけるも、聞こえ言葉に返事を返せずにいると


「髪飾りにネックレスもございます」


ハンナさんの言葉に視線だけを動かし差し出された物を見ると、小粒ながらも茶色に青色を中心、派手では無いものの品良く作られた髪飾りに


「お礼を告げなければなりませんね」


落とさないように気をつけようと心に誓いながら、返事を告げると、髪飾りが落ちないように付けられ、首にはネックレスを付けられ、


「お疲れ様でした」


ボニーさんの言葉にドレッサーから離れ、姿見の鏡を見るために移動すると、


春の祭り同様、自分では無いのでは無いかと思える変化に


「ありがとうございます」


入浴にエスメに化粧と髪をと着飾せてくれたメイドさん達にお礼を告げると、一斉に礼をされた。


メイドの仕事は奥深い。


礼を解き退出するメイドさんを見送り、新ためて鏡に映る自分のをぼんやりと眺めているとノック音が聞こえ、


近くに居たテアさんが対応してくれると


「お迎えに上がりました」


入室し胸の手を当て家令としての礼を取りながらのイルさんの言葉に、


「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」


貴族らしく微笑み返事を返すと、ゆっくりと礼を解いたイルさんから伸ばされた手を取り、エスコートされるまま、自室を出た。



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