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姉、友達と出掛ける


秋祭りを前日に控え、街の雰囲気は一層賑やかになり露天の準備など忙しそうに動く人々を眺め、

いつもとは違う雰囲気に明日の期待が高まる中、



いつもはルイの到着を待つが今日は、いつもと違い


「エスメさん、お待たせしてしまいすみません」


ミランダの呼びかけに


「大丈夫よ。そんなに待ってないわ」


笑顔で返事を返す。


相談を受けたのは昨日のミランダのアパートメントでの勉強の合間で


「手隙に刺繍を行っていたのですが、どこかに寄付ができる場所をご存じですか?」


ミランダの言葉に


「教会でいいんじゃないか?」


ルイの返事に


「そうね。明日、神殿に聞きに行って大丈夫ならばお願いしましょう」


頷きながらミランダに答えを返すと、ならば皆がアパートメントへ来る前に神殿へと話は進み、こうして待ち合わせを行った。



本日から紙刺繍工房も魔法道具工房も休みに入ったのでコナーさんも加わり5人で会話をしながら神殿へと向かう。


「明日、感謝を捧げる祈りを行う神殿ですね?」


コナーさんの問いかけに


「そうよ。秋だけではなく春も同じく神殿に行って感謝を捧げるの」


ミラが頷き返し、説明を行ってくれる。


経験者のルイとミラ以外は初体験なので好奇心と高揚する気持ちを抑えられずにいると、


「秋は夜遅くまで屋台も店も開いているから、子供達も遅くまで遊んでいられるんだ」


ルイの言葉に3人で驚きながらも、明日の街の様子の話に耳を傾けていると神殿に到着し入り口近くで出会った神官様にことの経緯を説明すれば


「お気持ち大変ありがたく。頂戴いたします」


ミランダの刺した刺繍入りのハンカチを数枚受け取ってくれ、


「明日の街に出す屋台で販売をさせていただきますね」


快く受け取ってくれた神官様に全員でお礼を告げ、せっかくなのでと祈りを捧げ邪魔にならぬ様に早々に神殿を後にし街へ戻り、


「このまま晩御飯の買い物を済ませませんか?」


コナーさんの提案に頷き、全員で市場を回り


「チーズと青豆にライ麦パンを作りたいから粉も買わないとね」


率先して買い物を行いながら時に


「お嬢様。今日は友達と一緒かい?」


店員さんから話しかけられ


「ええ。皆で明日の下見の兼ねて買い物に来たの」


笑顔で返事を返すと


「お嬢様は初めての秋祭りだもんね」


微笑ましそうに笑いなが、商品を手渡してくれ時に


「いつもありがとう。これ、オマケね」


少し多めに手渡してくれ、街の人の高揚した気持ちが表にも出ており


「明日は楽しくなりそうね」


全員に話を振ると頷き返事をしてくれ、


「父さんが、ここ数年屋台の数が増えるらしく場所の整理や見回りが大変だって言ってた」


ルイの言葉に、


「これだけ大きな規模ですと警備も大変ですね」


ミランダの言葉に、噴水周りだけではなく街の中心とした大通りの端から端まである屋台を眺め頷いていると、


「領外から屋台を出すために来ている商人もいると聞き及んでおります。ご婦人達が言うには王都にも負けない賑わいなのだとか」


職場である紙刺繍工房で聞いた話だとコナーさんの話が加わり、


「そうなのですね。1件1件吟味しているだけで相当時間がかかりそうですね」


返事を返すと、


「2日でまれないほどのやたいがあるの?」


ミラの首を傾げながらの言葉に、


「ええ。沢山、出店するみたいですわ」


ミランダが頷きながら返事を返す。


「これは作戦を練らないとダメね」


ポツリとこぼした言葉に


「どれだけ買う気なんだよ」


ルイの呆れたと言わんばかりの言葉とコナーさんの苦笑する表情に


「春のお祭りの時に屋台を回ったら、とても楽しかったの」


楽しい思い出となった春の祭りを思い出し、今回も同じように楽しもうと考えているのだと告げれば、


「エスメはくいしんぼうなのね」


体全身で呆れたと言わんばかりの態度と言葉に


「そうね食べる事は大好きよ。でも、本や雑貨を見るのも楽しかったのよ」


同意をしつつも言い訳めいた言葉を告げると、


「では、明日は早めに神殿にゆき、その足で屋台を見れるように準備をしないといけませんね」


楽しそうに小さく笑ながらのミランダの言葉に、


「そうだな。時間と待ち合わせをするか」


ルイの言葉に全員で頷き、買い物を済ませアパートメントへお邪魔し、いつもより短い勉強の時間を終わらせ、手早く晩御飯の準備をし、コナーさんの手を借りテーブルに並べ


感謝の祈りを捧げた後、は会話をしながら思い思いに手を伸ばし食べてゆく。


「領主様やエスメが祈りを捧げた後に俺たちが神殿に入れるから、速くても昼頃かもな」


ライ麦パンを片手持ち、食べながらのルイの言葉に


「そうね。いつもみたいに噴水の広場で待ち合わせしましょう」


あそこなら、遅れても屋台があるから待ち惚けになることは無いもの。


皆が各自で神殿に行くとの事で到着時間のことも考えの提案に皆が頷きその日は解散となった。




第195話


早いもので8月も後半に入ってしまいました。もう9月かと思うと少し焦る気持ちが出てきます。


ブッマークや評価、いいねボタンをいただき誠にありがとうございます。


ネタバレを含みますが短編に本編終盤の弟ディランの心境と日々を書いております。

お時間ありましたらお読みください。

https://ncode.syosetu.com/n4082hc/

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