初めての地上
・・・ピロリン♪、と音がして目覚めた。
ジャミル:「あれ?なんでLVが上がるんだ?」
大賢者:《それはペルさんが倒したモンスターの経験値のおかげです。ペルさんの主であるジャミル様にも経験値が入るようになっています》
ジャミル:「そうなのか……」
ジャミル:《ペルさんが片っ端からモンスターを倒して行ったので、取得経験値10倍のジャミル様のただ今のLVは453になりました》
「453!?!?!?背中の上では何も感じなかったのに……とんでもないな……」
ペル:«だが主よ…… 地上に近い層ではトラップが多くてな。。。。 それをよけていると進みが遅くなってしまう……»
大賢者:《それなら創造魔法をお使いになることをお勧めします》
ジャミル:「創造魔法??」
大賢者:《はい。 創造魔法はいろいろなものをクリエイトすることが出来ます。その魔法で土を使いゴーレムを作り色々な属性を付与することで自動的に制御出来るようになります》
ジャミル:「そうか! その力を使ってゴーレムにトラップを破壊してもらうのか!」
大賢者:《作りたいものと素材をイメージして詠唱です。 詠唱はクリエイトです》
ジャミル:「よし・・・・! クリエイト!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
すると35㎝程の土で出来た土偶のようなものが出来上がった
ジャミル:「結構小さいんだな・・・・」
大賢者:《小さいほど魔力が凝縮されるため、頑丈になります》
ジャミル:「そーなのか」
大賢者:《では属性を付与してください》
ジャミル:「どうやるんだそれ?」
大賢者:《属性をイメージしてゴーレムに手を当ててください》
ジャミル:「よし……! これでいいのか?」
大賢者:《普通なら一つの属性しか付与しませんが七属性全部付与したんですね》
ジャミル:「だめか。。。。?」
大賢者:《いいえ。 問題ありません》
そんなこんなで僕たちは、地上を目指してダンジョンを進んだ。
ペル:«ついだぞ、主よ…!»
ジャミル:「ここがこの世界の地上か・・・・」
ペル:«わしもダンジョンから出たのは300年ぶりぐらいだな»
ジャミル:「そっか、ペルは400歳超えてるもんな・・・・」
ペル:«ここまで出るのに久しぶりにモンスターを蹂躙したな・・・・»
ジャミル:「そーなのか。 ありがとな!!」
ペル:«ところで次はどこにいくつもりなのだ?»
大賢者:《それなら一番近い帝国である『タブナレオン帝国』に行くのが最適解と言えます》
ジャミル:「じゃあペル、これから『タブナレオン帝国』に行ってくれ!」
ペル:«わかったぞ! 我が主よ! 落ちるなよ!»
ジャミル:「ちょっ、、、まっ、、、ううううあああああああ・・・・!!!」
この後どうなったは想像にお任せする・・・
ジャミル:「ここが『タブナレオン帝国』か・・・・」
???:〔おいそこの旅の者! 止まらぬか!!〕
(俺の事かな。。。?)
ジャミル:「何なんですか?」
いきなり声をかけてきたのはタブナレオン帝国の門前兵だった
門前兵:〔こんなに大きなウルフはお前の使い魔か?〕
確かにこんなに大きな狼と一緒に歩いていたら門前兵に声を掛けられるのは当たり前だ
ジャミル:「はい・・・・そうです。僕らはこの帝国に入りたいんですが…」
門前兵:〔ギルドカードはあるか?〕
ジャミル:「・・・ないです」
門前兵:〔では使い魔の料金も含め40銀貨だ〕
ジャミル:「いま・・・・お金持ってないです・・・・」
門前兵:〔では通すことはできん!〕
大賢者:《ジャミル様、ダンジョンでペルさんが倒したモンスターのドロップアイテムをアイテムボックスに収納してあります。それを売りお金にすればいいです》
(その手があったか…… ってかペル!いつの間にそんなアイテムをぉ!?!?!?)
ジャミル:「はぁ。。。まぁいっか!」
「あ、あの兵士さん…」
門前兵:〔何だ! 銀貨が無ければ入れることは出来ん!〕
ジャミル:「それでですね……アイテムを売ってお金にしたいのですが・・・・」
門前兵:〔そうか。ならよかろう。 ギルドの買取カウンターまでついて行ってやる〕
ジャミル:「ありがとうございます!」
そうして僕たちは帝国に入ることが出来たのだった。
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