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ー香倉の小説ー

ーキミへのサヨナラー

作者: ユキノシタ

3月も中旬になるこの時期は “卒業” という名のお別れがある。



私も今日、卒業する。



体育館のステージに向かって右が女子、左が男子。中央の通路側から背の高い順。そんなふうに綺麗に並んで、順番に名前を呼ばれて、卒業証書を受け取りに行く。


そんな綺麗に並んだ列の中で、それなりに背の高い私の位置から見える あなたの姿。クラスは違っても姿が見えることは、失恋したはずの今でも嬉しい。


私はまだ、あなたのことが好きなのかもしれない。


私は『仰げば尊し』を弾くために、ステージへと上がった。

椅子に座り、指揮者に目をやる。視界の隅に、あなたが映った。

それだけで、勝手に頬が緩んでしまう。





やっぱり あなたが好きだ。





一つ一つの音を丁寧に、色んな想いを乗せてピアノを奏でる。


あなたと笑ったこと、泣いたこと、喋ったこと、喧嘩したこと、励ましたこと、嬉しかったこと。


たくさんの思い出にたちは、あなたに届いているかな?


こうして終わった卒業式。

あなたへの想いと共に、あなたへ サヨナラ を告げる。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  新しい出会いの予感がします。 [一言]  卒業は未来を暗示しているように思います。人はいつかは必ずはなればなれになってしまいます。
2016/03/13 09:23 退会済み
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