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第4話 ~調査報告~

もうなんというか、すいません!

1か月も放置してました。すいません!

なんていうかもう、一言で言うと、


スペシャルすいませんでしたァあ!!

 お母さんが言うには、最近のお兄ちゃんは「ちゃんとお兄ちゃんしている」のだそうだ。だけど私はちっともそんなこと感じないし、お兄ちゃんはずっと前から私の優しいお兄ちゃんだ。それに、お兄ちゃんだってそんなつもりは無いに違いない。だって、お兄ちゃんは私と二つしか違わないのだから。確かに、園児と小学生では大きく違うけど。

 「じゃあ、いってっきまーすっ!」

元気に家を飛び出して、向かう先は深雪の家。

あの後、深雪は教室に戻ってきたのだが、すぐにトイレに行ってくる、と何度も言うようになり結局帰ってしまった。

本当は自由時間と放課後に昨日調べた結果を伝えるつもりだったのだが、今日はお見舞いだけにしておこうと思った。

 深雪の家は、私の足で二十分くらいのところにある。園児には長い道のりだ。そこで、昨日深雪の家に行った時に見つけた木陰に腰をおろして、少し休むことにした。

「おーい、カズ!」

聞きなれた声に振り向くと、お兄ちゃんが友達らしき男の子3人と歩いてくるところだった。お兄ちゃん、遊びに行くの? と尋ねると、

「カズは?」

逆に聞き返された。私は、深雪の家に行くことだけを話した。お兄ちゃんの友達が、教会の薔薇なんて絶対無理、と言うかもと思ったからだ。するとお兄ちゃんは、

「んじゃ俺も行く」

と言った。そして友達に、3人で遊んでて、後で行くかもね、と頼んで私の隣に腰を下ろした。お兄ちゃんには教会の薔薇に挑戦したい、としか言ってないから、私の考えが分かったかどうかは微妙だけど。

 「昨日調べていたことの報告か?」

歩きだすと、お兄ちゃんが聞いてきた。そういうことにすぐ気がつくのは、魔法使い育成幼稚園に通ったおかげだろう(お兄ちゃんは魔法使いではない)。

「バレてたんだ……まあね」

バレバレだ、と苦笑するお兄ちゃんに、昨日と今日のことを話す。深雪と友達になり、家に行ったこと。家で深雪のお父さんに会い、教会の薔薇に挑戦したらどうかと言われたこと。教会の薔薇について調べたこと。今日の出来事、会いに行く訳、等々。

全部聞き終わると、お兄ちゃんは行った。

「よし、じゃあ俺も行く」

さっきのは時間稼ぎのためのセリフではなかったのか、と驚く私に、お兄ちゃんがこう言った。

「カズの記念すべき初めての友達だからな、顔を見ておこうと思って」

と。まるで孫に彼氏ができたと言われたおじいちゃんのようだ、と私が言うと、そうかもな、嬉しいやら悲しいやらだ、とお兄ちゃんが頷いて、少し笑った。

 深雪の家に着いた。お兄ちゃんは、昨日の私みたいにほけーっと口をあけて見惚れていた。チャイムを鳴らし、扉を押すと、

「ようこそ」

「お嬢様が奥でお待ちです」

昨日と同じ、佐藤と鈴木のメイド二人。確か一人目の三つ編みが鈴木で2人目のボブカットが佐藤だ…と思う、たぶん(鈴木と佐藤より佐藤と鈴木のほうが呼びやすいけれど)。二人の服装も、立ち位置も喋る順番も昨日の通り。そして、

「え?」

お兄ちゃんのその反応も完璧。私はニヤニヤしそうになるのを必死に堪えて、メイドがいる訳を説明した。お兄ちゃんもすぐ納得し、深雪の部屋へ行く。あの後大丈夫だったのだろうか。

「こちらがお嬢様のお部屋でございます」

鈴木が扉を開けると、深雪がベッドの上にペタンと座っていた。

腰まで届く艶のある黒髪、雪のように白いぷるんぷるんの肌。黒い瞳はぱっちりとしていて、ちいさな鼻と口が愛らしさを引き立てる。

お兄ちゃんは、深雪の可愛さに絶句中だ。

「どうぞごゆっくり」

「あ、はーい」「……は、はい」

鈴木が部屋から出ていくと、深雪はお兄ちゃんを見た。

「……?」

「あ、私のお兄ちゃんだよ」

私が言うと、

「和葉ちゃんは、お兄ちゃんと二人兄弟なの?」

ほかにも兄弟がいると思ったのだろうか。うん、と返すと、

「…そっか」

なぜか一気に口調が冷たくなった気がした。

『…大勢の兄弟にあこがれていたのかな? あ、誕生日のときとかに大勢だと盛り上がるし…でも深雪が? そんなことで?』

私が一人考えていると、深雪は笑顔で言った。

「和葉ちゃん、と…お兄ちゃん? 来てくれてありがとう」

ちなみにこの一言で、お兄ちゃんが和葉から深雪に乗りかえることにしたのは誰にも秘密だ。そして、深雪が密かにお兄ちゃんに敵対心を抱いていることも。


 帰り道。私はお兄ちゃんと一緒に、あの休憩所で一休みしていた。

「結局、全部報告させられたね」

苦笑する私に、お兄ちゃんがうん、とだけ返す。どうしたのだろう? 深雪はお兄ちゃんにあまり近寄りたがらないし、お兄ちゃんも深雪に対しては控えめだ。苦手、というわけでもなさそうだけど…。

 「そろそろ家に帰ろうか」

すっきりしない気持ちを引きずりながら、和葉は家に帰るのだった。


はい。次話から定期的に更新するよう努力します、とか宣言してみますが、

信用ないですよね。まったく信用されませんよね。

いいですいいです。ここまで読んでくださった方に感謝します。

そして、前書きじゃまだ足りない気がしたので


スーパーハイパーメガメガスペシャル、てんこ盛りすいません!!

(言葉の意味は不明です。細けぇこたぁいいんだよ!!)

そういうことで(どういうことでだよ!)次話もぜひ読んでください。

投稿済みの作品も、暇なときにチョコっとづつ変更します。

よかったら見てやってください。

感想、アドバイスなどもお願いします。

でわでわ


ついでになぜこんな時間に投稿しているかというと、私の明日(というか今日)提出の宿題が終わらず、PCで下書きしたので原稿用紙に移していたところ12時に保護者ロックがかかって強制ログオフされ、そのまま寝ちゃって3時に起き、そこから原稿用紙に写す作業(もはや単なる作業)を行ってこっちの原稿に手をつけたらなんだか楽しくなって結局投稿しちゃったわけです。もうこうなったら頑張って起きてます。睡眠時間3時間です。明後日修学旅行です。やばいですね。実話です。

1つ学習しました。この後書きは必要ないですね。

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