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崩壊Ⅵ

20×1年 4月16日 13時05分



満腹になった俺は自室に戻り、二式を抱えたままベッドの中に潜り込んで毛布で体を包んで丸くなった。

健康に悪いとは分かってはいるが、食後の眠気は何だか抗い難いものがある。

俺はまどろみの中で束の間の幸せを噛み締めながら、ゆっくりと意識の奥深くへと落ちていった。




同日 19時09分



目を覚ますと辺りには既に暗闇が広がっていた。

昼寝をした後、夜に一人で起きた時の孤独感は耐えがたいものだ。

眠い目を擦りながら手探りで電気のスイッチを押して室内に文明の光を灯す、しかし世の中がこの状態ではいつ送電が止まるか分からない。

明日あたりには地下室の古びた発電機の整備で行おうかなどと考えながら俺は孤独感を紛らわすべく二人に会いに一階の居間への階段を踏み締めた。




同日 19時12分



「お前な、いびきうるせえよ」


居間には案の定信二が居たが、入った途端いびきに関して注意されてしまった。


「はいはい、悪かったよ」


全く反省していない様子でわざとらしく謝りながら、横目で台所を見るとまた彩乃が料理を作ってくれているようだ。

やはりエプロンの後ろ姿は可愛い、これで信二がいなければまるで新婚夫婦なのだが……




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