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異世界ベーコン  作者: もょもと
7/22

6

逃げた、とにかく必死に逃げた。


転生して犬の餌になるなんて、御免だ。


だが、現実は甘くは無かった。私は今、犬に体を押さえ付けられていた。


勘弁してくれ、私は美味しくないんだ。出来れば見逃して欲しい。


その願いが犬には一切通じるはずもなく、遠慮なく齧られた。


ガリッ


「ぎゃあああああああああくそ痛ぇ!」「ガッ!?ギャウ!?キャンキャン!」


あまりもの痛さ故か、犬は泣き叫びながら逃げていった。


「本当に酷い目にしか遭わないな、俺・・・」


そう言いながら体を起こす。すると、暗闇にキラキラ光るものが見えた。


犬の件もあり、警戒しながら近付いていく。


すると、そこには割れたガラスの破片が落ちていた。


恐らく酔っ払いが酒瓶でも割ったんだろう。だが、丁度良かった。


この世界に来てから自分の容姿を一切確認出来ていなかったんだ。


そう思い、ガラスの欠片に近付き自分の容姿を確認した。


「は・・・?」


そこに映っていたのは人では無かった。


肉質がとても良さそうな油ベトベトのベーコンだった。

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