たがう、アリスとエリオット ~ つがう、小鳥と少女
The Sky of Parts[12]
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この物語は、軍事好きな筆者が作った育児モノ。
Web上での読みやすさ優先で、適当に改行などをいれたりしてあります。
『閣下が、それでよいと仰るのなら、この竹内イチロウが、何か口を出す事ではないと思いますので。
実行に移すのは、わたくしにお任せ下さい。
ただ、念の為、リスクがあるという事は、ご承知願えますか?
……その……天王寺アリスさん。
この前、診察に行った時に、哺乳瓶を机の上に置いて、最敬礼しているので、どうしたのかと聞いてみたら、ミルク以外で、できたらルイーナ様を育てたいとの事でした。
妊娠中に使っていた薬は――妊婦というのは元々、身体を休める作用のあるホルモンが出やすい体質になるので、それを助長していただけです。
身体に害があるものではなく、腹に宿る御子にも問題がないという自信がありました。
思ったよりも悪阻がひどかったり、高熱が出たり……途中からは、何をせずとも、体調が悪そうでしたが……まあ、それは今となっては、どうでもよい事ですね。
今回、天王寺アリスさんに使う、足止め用の薬は、通常の状態の人間に使うのと同じものになります。
閣下。
彼女を通して、ルイーナ様のお身体に、薬が入る事態があるかもしれないという事です』
『タケが心配してくれている件は、うまくいっていないようなので、問題はないはずだ。
だが、念の為、今から使うものは、即効性があるもので頼む。
天王寺先輩が眠ったら、すぐにルイーナを引き離す。
僕の妻になると言うまで、彼女が、その手でルイーナを抱きしめる事はないから、大丈夫だ。
……まあ、相当心乱れるだろうな。
天王寺先輩の事だ。
僕の正体を知ったら――簡単には、いい返事をしてくれないと思う。
タケ。
だからこそ、既成事実だと分からせる意味で、御披露目の件、予定通りに話を進めてくれ。
ふん。
あんなに強情に、僕のそばを去ると言うのなら、もう優しい顔をするのはやめる。
僕が、エリオット・ジールゲンである事を、しっかり理解してもらわなければ。
天王寺先輩は、僕の――世界の支配者の子を産み落としたんだ!
今さら、どこへ行こうというのだっ。
僕のそば以外で、生きる場などないと、分からせてやらないと。
仲睦まじく、手を取りあって、僕の妻である天王寺先輩を、顔見世したかったし、それは最後まで希望を持たせてもらうが……だが、どうしても嫌だと言うのなら……いいだろう!
無理やり引っ張り出されるように、舞台にあげられ、何も隠せないような恥を受ける感じで、皆の目に晒されるといいっ。
独裁者の妻になるというのが、どういう事なのか――心に刻むといいさっ』
『ご心痛のほど、お察し致します。
天王寺アリスさんは、竹内イチロウにとっても、大学の先輩にあたりますが、直接の面識はありません。
しかし、人物像は、それとなく知っています。
ふう……。
閣下への振る舞い――とても、夫に対して、妻が行うべき行動とは思えません。
御二人が縁付かれる事になると、私にとっても、彼女は主になりますので。
まあ、閣下の今のお気持ちを知っていますので、大胆な言い方をさせて頂きます。
――この竹内イチロウが、仕えても良いと思うような閣下の奥様になって頂かないと。
おや。
閣下。
口元を緩められて、楽しそうですね。
アリス・ジールゲン様として迎えられた後の事を、お考えでしょうか?』
『ああ。
タケの言う通りさ。
天王寺先輩には、僕の妻として相応しくなってもらうつもりだ。
知ってるか、タケ。
彼女、ここを出て行って……僕のところを出て行って、バイト同然、食堂で働くつもりだったみたいだ。
子供を背負ったまま、汗水たらして働くのが夢だとか言っていた。
もう少しルイーナが大きくなって、保育園にでも預けられたら、やってみたいバイトがいくつもあるらしい。掛け持ちフリーターが夢だとか……冗談じゃないっ!
何を言っているんだ!
天王寺先輩の頭脳は、僕を超える戦略を立てられる!
恐ろしいまでの天賦の才を持っているのに、日銭稼ぎで満足して暮らす、民間人になりたいなんてっ。
意味が分からない!
それに付き合わされるルイーナの身にもなってやってほしい!
僕のそばにいれば、ルイーナは、このエリオット・ジールゲンの子としての待遇が約束されている。
幼い頃から、多くの人間を傅かせ、支配階級としての力を振るう事ができるんだっ。なんの問題があるっていうんだ。
天王寺先輩は、間違っている。
タケもそう思うだろ!
だから、僕は、彼女を正しい道に導く。
ルイーナの為にも。
天から与えられた、その能力を、僕の下で最大限に活かして生きていくべきだ。
『sagacity』だって、彼女――天王寺アリスを求めている。
僕と手を取りあい、僕と想いを重ねて、絶えず戦のデータを収集する為の戦を起こしてもらわないと。
天王寺先輩と僕が協力すれば、とても効率よく、『sagacity』を完成に導けるはず。
……ああ。
そういえば知らないんだったな。
天王寺先輩。
彼女の食堂で働く話、自分の故郷に帰るつもりだったらしい。あそこ、もう、働く事ができないのにな!
くくっ。
快く彼女とルイーナを送り出してやろうか?
……故郷に辿り着いたところでへたり込む彼女を、後ろから抱きしめながら、言ってやろうか。
あはははは!
君の故郷を滅ぼしたのは、この僕だ――ってね……っ!
――誰だっ!』
『閣下……天王寺アリスです。
……本人が聞いていたようです……扉が少し開いていたようで。
廊下を走り去る姿を、確かに目撃しました。
彼女の部屋にも、鍵をかけていませんでしたね。如何いたしましょうか?』
『あーあ。
アリス姉さん、聞いちゃったんだ。
……まあ、説明するのも面倒だと思っていたから、丁度いい。
どうせ、今日中に知る事になっていたんだ――タケ、とりあえず彼女の部屋の扉を閉めて、外から鍵をかってきてくれるか。
先ほどの薬の話は、保留にする。
おそらく何かで使ってもらう事になると思うが』
『御意のとおりに。
エリオット・ジールゲン閣下の御心のままになるように、取り計らっておきます――』
* * * * *
「よーし。
お前たち、このエルリーン姉さんの指示に従って、雨漏りしてる箇所にバケツを置いていくんだ!
素早くやらないと、床拭きの仕事が増えるだけだぞっ。
ルイ!
早くバケツ持って来いよ。
お掃除・皿洗い班の中じゃ、お前が、あたしの次に年上なんで、副班長に任命してやったんだ。
十一なんだから、チビどもに負けない働きをしろって。
ルイが頑張れないなら、お料理手伝い班の副班長のノアに、ここの副班長兼任してもらってもいいんだぞっ。ノアだって、もうすぐ十一になるんだから。
……はあ。
まったく。
ルイは、相変わらず体力ないな……男なんだから、毎日腕立て伏せしろって言ってるだろ」
「エルリーンは、人使いが荒すぎるんだよ。
ほら、みんな、一つずつバケツ持って。
急ごう。
――早く終わらせないと、あそこの茶色髪の赤いスカートの姉さんを見てみて。雨だけじゃなくて、雷が落ちてくる。
こわい、こわいだね!
これ終わったら、ルイ兄ちゃんが、みんなにお歌を聴かせてやるから、ピンクのシャツ着た、肩より下に伸ばした髪揺らして威張る、小うるさいエルリーン姉さんに、何か言われた事は忘れてしまおう」
「聞こえてるぞ、黒い半ズボンに、水色シャツのやつ!
あたしが、さらに髪伸ばしたの――ルイの方が、女の子に見えるとか言われたから……対抗じゃないぞ!
明るい色の服や、フリフリ付きとか、少しばかり意識してないぞ!」
「はいはい。エルリーン。
オレに、暗い色や青系の服以外は着るなって言ってきたりね。
髪は、切らないよ。
何度言われても、長いの気に入ってるから。
それよりも、エルリーンも手を動かしてよ。
雑巾っ!
床の濡れてるところ、ちゃんと拭いて」
「今日も、ずいぶん楽しそうだな。エルリーンも、ルイも」
「あっ。
ダノンさん、おかえりなさい」
「ダノン、おかえり。
ジーン叔父さんも!
無事で良かったよ。今回は、都の近くまで行って、他の反乱組織と取り引きって言ってたから……あたし、ちょっと心配してたんだ」
「エルリーン。心配してくれて、ありがとう。
そうだ、ルイ!
忙しくして悪いけど、また歌ってもらってもいいか?
君の――Lunaの歌があるから、エリオット・ジールゲンと戦おうとしている者は、絶望の中でも戦意を失わずに済む。
戦いの為の道具みたいにしてしまって、すまないが……」
「いや。
それは、母上が希望してた事だって分かってるから、オレ、どんどん歌うよ。
ダノンさん。
他の反乱組織との繋がりが強められると、ついにこっちが切り込める事もあると思う。
だから、オレ頑張る。
Lunaこと、ルイーナに任せておいてよ!」
「ありがとう。
ルイが、そう言ってくれると助かるよ」
* * * * *
「閣下。
青い瞳の小鳥の歌声、反乱分子の連中に、大好評らしいです。
先日、実際の録音を入手する事ができましたが、相変わらず、神の歌声でした。
歌詞も……鼻で笑ってやりたくなるような、平和や希望を訴える、素晴らしいものです」
「『sagacity』を誑かす、悪魔の音吐ね。
……タケ。
そろそろ頃合いじゃないかって、小鳥を、鳥カゴに放り込む計画の実行責任者が言っているんだ。
もう一度、僕の方から確認してみるが――必要なものがあったら、すぐに用意してもらえるか」
「分かりました。
……念の為ですが、必ず、閣下のご確認のもとでお願いします。
アウトソーシングは、有効に使うべきだと仰る閣下のご意見、もちろん理解しております。
それ故に、今後の為にも、正しい使い方を検討したり、評価すべきだと考えます。
この竹内イチロウが――医者のわたくしなどが、戦略について口を出す事自体……恐れ多いと思っておりますが」
「タケの心配、確かに受け取っておこう。
だがな、昔、母さんが言っていた事、思い出したんだ。石橋は、叩き過ぎて壊すなってな。
ふふ。
僕は、非常に面白いと思うんだ――あの作戦。
だから、多少時間はかかったが、とても評価している。
くくっ。
いい感じに残忍さのスパイスが癖になりそうな、そんな恋焦がれたくなるような深謀なんだ。
実行したら、どんな味の料理として提供されるのか――思わず楽しみになってしまうだろ!
今回の結果が、タケを納得させられるようなものだったら、また使うつもりだ。
アウトソーシング。
面白いじゃないかっ。
僕や『sagacity』じゃ、考えつかないような作戦が提供されるなんて」
「……竹内イチロウが申し上げると、不遜な発言なのは分かっておりますが、閣下が管轄して下さると仰って頂けるのなら――」
「では、問題ないな。
これが成功したら、タケが大きな功績をあげたという事にもなるじゃないか。
物は試しだ。
――試用期間で、成果がでないと判断したら、すぐに打ち切るよ」
* * * * *
「オレが思うだけかな……最近、やたらと自転車の動画流れてない?
……しかも、二人乗りのシチュエーション。
食堂の大画面を見上げるたびに、自転車のCMばかりな気がする」
「言われてみれば、多い気もするわね。
はい、ルイ君。
紅茶入ったわよ。ミルク多めに入れておいたわ」
「ありがとう、リリンさん。
リリンさんが注いでくれる紅茶、すごく美味しくて、歌の練習の後に、つい飲みたくなっちゃう」
「まあ、嬉しい!
何度も言ってるけど、私、Lunaとして、ルイ君がデビューした頃からの大ファンなの!
そんな憧れの画面の向こうのアイドルが、私の作るご飯や、注いだお茶を美味しいって言ってくれるなんて……ふふふ。ファン冥利に尽きるわ」
「オレは、そばにいるだけで、優しい雰囲気をくれるリリンさんが大好き。
ふわっとしたワンピースに、いつもエプロンしてて、長い髪を一つに束ねてて……オレの母上とは違うって分かってるけど、本当にお母さんって印象。
エルリーンと同じで茶色い毛なんだけど……勝手なイメージって思われるかもしれないけど、リリンさんのは栗毛って言いたくなっちゃう。なんか、可愛らしいリリンさんにぴったりって言うか、オレも、きっとリリンさんの大ファンなんだと思う!
あ。
そういえば……リリンさん。
聞いちゃったんだよね。
エルリーンから。
食堂、今の時間は誰もいないけど……ちょっと小声で喋るね。あの、その。オレが、みんなが言う軍師殿――天王寺アリスの息子だって」
「うん……エルリーン。
あの子、うっかり教えてくれちゃった……。
しまったって顔で、急いで手で口を塞いでいたけど……でもね、私は、その事を誰にも言っていないわ。
それから――嬉しかった!
軍師殿は、いまだに助ける事ができていないけど、私が、軍の施設から助け出してもらえたのは、ルイ君のお母さんのおかげ。
軍の施設を、たった一人で混乱に追い込んでくれたから。
私の息子のノアは、おなかにいたから、一緒に逃げれたけど……軍師殿自身の息子さんは、施設内に取り残されたって聞いて……心が痛かったわ。
その息子さんが、まさかLuna――ルイ君だったなんて!
ダノンたちの話だと、軍での扱いは、相当辛いものだったみたいね。
ごめんなさい。
嫌な事を思い出させてしまっているかしら?
……ありがとう、ルイ君。
優しい顔しながら、黙って、ゆっくりと首を横に振ってくれて。
エルリーンからルイ君の話を聞いた時に、どうして自分があんなにもLunaに惹かれたのか、分かった気がした。
ルイ君。
知っていると思うけど、ノアの父は、エリオット・ジールゲン軍の人間だわ。
軍の施設にいる事は、怖いとは感じていたけど……あの人が護ってくれていたから。
あの人、今、どうしているかも分からないけど、私は、いつか彼に会いたいの。
ノアを、お父さんと会わせてあげたい。
――これは、私の思い込み。
なんとなくだけど、Lunaの歌声が、いつか、本当にそれを実現してくれる気がしたの。
本当になんとなく。
根拠なんてない。
でも、希望がどんどんわいてきて、今も、それは大きくなっていってる」
「ノアには、お父さんがいるんだ――オレには、いないけど。
うん。
だからこそ、ノアがお父さんに会えるように、オレの歌声で、戦争が終わるように頑張るよ。
……たしかに、戦争を終わらせる為の戦争をしようとしているのが……今のオレのやり方なのかもしれない。
でも、オレの歌声に魅力を感じてくれて、ダノンさんや他の反乱組織の人たちが、やり遂げようとしている、軍との戦いに、賛同してくれる人が、一人でも増えるといいなって思ってる。
リリンさんの旦那さんも、オレの歌声に惹かれて、エリオット・ジールゲンの軍なんて辞めて、こっちの人間になりたいと思ってくれるようにね!」
「ありがとう、ルイ君。
感謝しておいて、なんだけど、私の為に歌ってほしいかな。独占コンサート!」
「オッケー!」
「おーい。ルイいたいた」
「エルリーン、どうしたの?
また、雑用?
それとも、腕立て伏せか、懸垂運動クラブへの勧誘?」
「違うよっ。
ジーン叔父さんが、熱出しててさ。
薬買いに、街まで行かないといけないんだ。
ほら、ダノンほどじゃないけどさ、叔父さんもそれなりに軍から睨まれてる。
だから、基地の治療所使う以外に、医者には診せれないから。
……あそこ、ちっちゃい街なのに、軍の監視カメラだけは、たくさんあるんだよな。
頑張って歩いて行っても、帰って来れるのは、ぎりぎり今日が終わらないぐらいの時間だと思う。
チビたちの事を、副班長のルイに、よろしく頼んで行こうと思って。
あたしの留守の間を任せられるのは、ルイしかいないから」
「あっ。
自転車とか使えば、もうちょっと早く行って来れるんじゃないの?
森に食料さがしに行く時、オレは、よく自転車借りてるよ。
様子見てないけど、わざわざ街まで薬買いに行くって事は、それなりにジーンさんの症状良くないんだろ?
エルリーン。
早めに行って、戻ってきた方がいいと思う」
「うーん。自転車か。
あたしは思うんだ。
――自転車。
あれはな、物の怪がな、ついてる……」
「……エルリーン!
まさか、自転車乗れない?
うわっ。
絶対にそうだ!
あはは……睨まないでよ! いつも、もっと体力つけろとか、いろいろ言ってくるエルリーンが、まさか自転車乗れないなんて……ぷぷ。
ごめん、ごめん!
でも、傑作過ぎる!」
「ルイっ!」
「オレは、乗れるからさ!
へへん!
母上が、自転車ぐらい乗れるようになっておけって教えてくれたんだ」
「へっ?
ルイ、あそこのどこで練習してたんだよ。
Lunaとして連れ出される時以外は、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の上層に閉じ込められていたんだろ。
廊下か?
あ、まさか寝室とか、超狭いところか?」
「空中回廊。
エルリーンたちが、オレを助けてくれたヘリポートのあったところだよ。
屋上。
たまーにだけど、あそこで母上と過ごせる事があったんで。懐かしいな……母上、根気よく乗り方教えてくれたんだよ。
で、あれだ。
二人乗りして、エリオット・ジールゲンの……悪口とかも、大声で叫んだもんだ。
母上、あの時には、きっとオレの歌声の秘密に気づいていて……なんとか、オレだけでも逃がそうと思ってくれていたんだ。
だから、思い出作りに――」
「ルイ……涙出てる……。
自転車ね。
たしかに、あたしも、お前の母ちゃん。軍師殿に一度教えてもらった。
だけど、きっと悪霊でもとりついていたんだ!
どうにも、前に進みやしなかったっ」
「エルリーン。
乗れないんだね。どうにも、自転車に」
「……ルイ、復活早いな!
ちょっ。
涙浮かべたまま……小ばかにしたように笑うなよ!」
「オレが、自転車で送ってあげようか?
うんうん。
たまには、このルイ君の世話になってみたら? エルリーン班長……ぷっ。自転車乗れなかったんだ……くす。
ほら。
オレ、今日、キノコ集めの当番だから、自分の用事も済ませられてちょうどいいんだ。
森からは、出ちゃダメって言われてるから、街まではついて行けないけど、エルリーンが帰ってくる頃までに、たくさんキノコ集めておくよ。
で、リリンさんにフライにしてもらうっ」
「ん~。
……父親代わりでもある、ジーン叔父さんの為に、早く薬は持ち帰りたい。
高熱出してるっぽいんだ」
「オッケー。行こう、エルリーン」
―久々に登場人物―
天王寺アリス(一人称『私』)……軍を倒し、息子を取り戻そうとしているシングルマザー。
エリオット(一人称『僕』)……軍のトップ。武力行使による悪政を行う支配者。アリスの未婚の夫で、大学時代の後輩でもある。
ルイーナ(一人称『ボク』→『オレ』)……アリスとエリオットの息子。『Luna』という名で活動する事も。
竹内イチロウ(一人称『私』)……タケ。竹内一浪。エリオットの側近の軍医の男性。
エルリーン(一人称『あたし』)……反乱組織の女の子。非戦闘員。
ダノン(一人称『俺』)……母の跡を継いで、反乱組織のリーダーになった男性。
ジーン(一人称『おれ』)……エルリーンの叔父で、反乱組織の一員。
リリン(一人称『私』)……反乱組織の台所仕事をしている女性。ノアという名の息子がいる。
ミューリー(一人称『私』)……故人。ダノンの母で、反乱組織の前のリーダー。




