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悪魔の涙は誰が為に  作者: 考える2丁拳銃
2/5

ジョーカー



静かだ



風のそよぐ音も、生物の鼓動も、鬩ぎ合う闘いの喧騒も無い。



右か、左か…


上か、下か…




濁々とした空気にまどろむ青年の意識は、微かに残る篝火の様な最後の記憶を辿った。




迫り来る魔界の兵、奇声、爆音、断末魔ー。



『壊せ…奪え…殺せ…』



「やめろ…」



『壊セ…奪エ…コロセ…』



「やめてくれ…」

















「『全てを。』」


















その声が、自分の声と重なった。







何があったのか、何をしたのか、何が、どうなって、どうして俺は、ここに居るのか。



それを伺い知るに足る手掛かりは、この惨状からはどうやっても得る事など不可能だった。





そして今、目を覚ました彼の目の前にあったものは?







…否、「何もなかった」



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