モノローグ
どうせもう世界は終わりに近づいている。
私たちがこうして戦うのは少しでも生き長らえていたいから。
一瞬でも
一刻でも
いつか、少女がそう言った。
思えばいつから世界はこんなになったんだろう。
俺が生を受けるずっと前から、ここは混沌としていた。
かつてはどの生物よりも優れていた人間は、いつの間にかその地位を奪われていた。
人間よりもずっとずっと、力を持った生物に。
人間はいつしかそれを魔人と呼び、ひどく恐れた。
しかし、恐れるだけではいけないことに誰かが気付いた。
自分たちを支配する彼らに抗う為に、知力だけが優れていた人間はついに武器を手にした。
武力を持って平を成そうとする世界がまたやって来た。
この国にはひとつの軍組織を作り、それを四つに分けて各地に設置した。
俺は軍人になった。
これまでもこれからも人間と魔人は戦い続ける。
終わりがなさそうで、いつかは終わる戦い。
どちらかが降伏するか。
どちらかが滅びるか。
人はなぜ戦うのか。
これまで地上を制覇していた生物として再び君臨する為か。
生物の一種としてこの世界で生き延び続ける為か。
たぶん答えはない。
この世界に正しいものなんて何ひとつない。