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幕間 神界にて①

「まさかこんな短期間に『カミナリ』が二回も落とされるとは思いませんでした」


「コリンを観察していたら思わぬ収穫があったわい」


「それにしても、転生魔法を使っていた人間がいたなんて……気付きませんでしたね。でも、あそこまで記憶を破壊する必要ありました? 多分あの人、自分が人間なこと以外ほとんど何も覚えていませんよ?」


「対処が遅れたせいで、奴はすでにかなり神化が進んでしまっているからのう、イシスの能力もあまり効かんだろうし、念には念をと思ってな。また転生されたら面倒じゃ」


「私がコリンに定めた運命も、彼が近くにいたせいで打ち消されていましたもんね」


「とりあえず、奴は要観察対象じゃな。どんなイレギュラーが起きるか分からんぞ……。そういえば彼の名を呼ぶ時、何故コリンの名字を?」


「……あの人の名前忘れちゃって……でもちゃんと日本に飛ばしてあげたので、あの名前の方がしっくりくると思いますよ!」


「お、奴が地上に無事転移した様じゃ」


「あれ、やっぱり記憶消しすぎだったんじゃ……。あ! 彼、警察に連れていかれちゃいましたよ?!」


「……大丈夫かのう……」

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