暑さが憎い、おまえも憎い
タク「聞けよ、ボーイ」
ボーイ「なにさ」
タク「暑いんだよ」
ボーイ「言わんでもわかるよ」
昼食をいっしょに済ませたこの二人は
このあとなにをする予定もなくこんな会話をしていた。
タク「・・・・前から言おうとしてたんだが・・・」
ボーイ「?」
タク「俺はおまえが嫌いなんだよ」
ボーイ「!?!?」
突然の発言に驚くボーイ
ボーイ「おいおいおいおいおいおい、タクよ。どうしたんだよ。
俺がなにかしたってのかよ」
タク「今、暑いよな?」
ボーイ「おう」
タク「だから、おまえが憎いんだよ」
ボーイ「繋がってねえよ。
意味も話も繋がってねえよ!」
タク「・・・闘え・・・・」
ボーイ「!!!!」
タク「俺と闘え!!!!!」
ファイティングポーズをとりだすタク
ボーイ「おうおうおうおうおう
やろうってんなら警察呼ぶぞボケが」
タク「腰抜けが!こいってんだよ!おまえが憎いんだよ!!!」
ボーイ「だから、なに言ってんだよてめえは!理由を述べよってもんだろうが!」
語りだすタク
タク「おまえと以前焼肉食いに行った時、俺より多く肉を食ったことを突然思い出したんだよ」
ボーイ「・・・・なあ・・」
タク「あんだよ」
ボーイ「まさか憎いと肉をかけてますとかくだらねえこと言わねえだろな?」
硬直するタク
タク「読むなよ・・・・心を読むなよ!!!!!!
ああああああああああああああああああああああああああああああ」
こうして、昼下がりの午後は過ぎていくのであった。