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28 ある意味彼女は被害者なのかもしれない

「そ、そんな。ゴホッ、ゴホッ、そんな扱い酷いです。私だって好きで呪いを振りまいているわけではないですのに。そ、そうだ、おねぇちゃん!助けてよ、おねえちゃんなら私の呪いが誰にもうつらないようにできるんでしょ。


そうよ、そうすれば誰にも迷惑をかけないんだから一生牢屋に閉じ込められることなんてないわ。ねっ、おねぇちゃん、また一緒に暮らしましょう。」


ミナミはナディアにすがるように、しかし、断ることは許さないといった表情を浮かべながらお願いをするが既に手遅れなのだ。ミナミは人知れず苦労してきたナディアにもっと目を向けるべきだった。そうすれば最悪の事態には至らなかったのに。


「いやよ、どうしてあなた達ともう一度過ごさないといけないのよ。私は自分で自立して生活もできているしあなた達とは既に他人よ。あなたみたいなお荷物をどうして私が背負わないといけないのよ。」


「そんな!どうして酷いことを言うの!私達姉妹じゃない。ねぇ、お父様、おねえちゃんが私に意地悪をするわ!」


「ナディア!どうしてそんなことを言うんだ。そんな子に育てた覚えはないぞ!ミナミに謝りなさい。」


二人してナディアのことを責めているがナディアからすれば何を言っているのだこいつらは、の状態だった。もともと、ナディアのことを切り捨てたのは彼らの方だ。


「覚えがないのは当たり前ですよ。私を養っていたのはあなた方ではなく、私自身なんですから。あなた方に育てられた覚えはありませんから、そのように育てたことも覚えがないのでしょうね。」


ナディアにこう言われてしまえば何も言い返すことが出来ないことを理解しているナディアの父に対して未だにミナミは理解していないのだ。いつまでも自分は悪くないと本当に思っている。


「ぐっ、」


「そんな!ねぇ、お父様何か言い返してよ。悪いのは全部おねえちゃんでしょ!私は悪くないよね。」


そんなミナミも、もしかすればある意味この親の被害者と言ってもいいのかもしれない。


「いいえ、誰が見てもあなたが悪いと言われるような状況よ。まぁ、あなたはある意味被害者かもしれないわね。子供なんて親の教育のせいでどうにでも育ってしまうから。今のあなたの性格はそこにいるあなたの親のせいでもあるわね。」


「やっぱり!私は悪くないじゃない。なら助けてよ!檻の中で一生を過ごすなんて嫌よ!」


しかし、だからと言って彼女のしてきたことが無くなるわけではないのだ。こんな親の元に生まれてきたこと恨むしかない。


「だからと言って、あなたのことを許すわけはないわ。せいぜい檻の中で毎日を過ごすことね。」


そんな言葉をかけられ、これ以上何を言っても無駄だと分かり、ミナミは崩れ落ちてしまう。ナディアの父ももう駄目だと分かると急に走り出し、逃げ出そうとするが彼は呪いのせいで体調がかなり悪いのだ。


そんな彼が普段から訓練を積んでいる兵士たちをまいて逃げ延びることなどできるはずがない。


「離せ!貴様ら、私を誰だと心得るのだ!無礼者、離せ!」


彼の抵抗もむなしく、兵士たちに簡単に捕らえられてしまうのであった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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