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18/30

18 勘違い

医療ギルドでナディアが解呪を行ってからしばらく経ち、ギルドも以前と変わらない風景を取り戻していた。そんなギルドの元に久しぶりにナディアが現れる。


何故久しぶりかというと、食中毒のあった村と言い、今回の呪いの件と言い、働きすぎだと感じていたナディアは休息のためにプチ旅行を楽しんでいたのだ。


そんな彼女も、旅行を満喫した後は仕事をしなければならないと気持ちを切り替えてギルドに訪れていた。


「シータさん、今日も何かお仕事はありますか?」


「ナ、ナ、ナ、ナディア様。探しましたよ!一体、どこにいたのですか!」


「えっ?最近、働きすぎかと思って旅行を楽しんでいたのですけど。」


「確かに、ナディア様は多大な成果を上げていますけど、時期が悪いですよ~。」


そう言いながら、なぜかシータは頭を抱えているのだ。ナディアは何かあったのかと、彼女が頭を抱えている理由を尋ねる。


「えっと、時期が悪いというのはどういうことでしょうか?」


「あっ、そうなんです!ナディア様にお客様がいらしていますよ!王子様がいらしています、ナディアをお探ししている間、ずっとここでお待ちだったんですよ。早くお会いになって下さい!」


シータのその言葉でナディアはレイン王子に婚約破棄をされた時の思い出がフラッシュバックする。それと共に、ナディアはようやくミナミの呪いの件を思い出したのだ。


呪いなど、極めてまれなものである。そんなものが、ミナミと言い、ギルドと言い、自分の周囲に頻繁に出現するものかと。


ここで、ナディアの頭の中で最近の出来事が一本の糸でつながるのだった。


「あの、シータさん。例の呪いがギルドで発生する前に、もしかして私の元家族のミナミという女がここに来ませんでしたが?」


「えっ、確かにナディアのお父様と一緒にここに来られて文句を言っていましたけど?というか、そんなことは良いですから、早く王子様にお会いになって下さいよ~。王族をこんなところで何日も待たせているなんて上層部に知られたらマズいんですから。」


シータは王族をギルドの部屋で何日も待たせているということに非常に焦っているようだが、ナディアは今までの出来事に関して考えを深めているようでそんなことは目に入っていない。


そうよ、ミナミがここに来たというのならあの呪いはミナミからうつったものに違いないわ。私がいなくなって彼女の呪いの力を抑える人間がいなくなったから徐々に、徐々に周囲の人間に呪いがうつり始めたのね。


ということはギルドに来ている王族というのはおそらく、レイン様。ずっとミナミと一緒にいるのだからもちろん呪いがうつってしまったのでしょうね。


どうせ、私がギルドで呪いを解呪したことを誰かから聞いて、解呪をさせに来たのでしょうね。ミナミと一緒にいるようでは解呪を行った所でまた、呪いにかかるから無駄だというのに。


それに、あんな仕打ちをされておいて協力をするわけがないでしょ!せいぜい、ざまぁ~って声をかけるくらいしかしないわよ。絶対に助けてやるものか!ミナミを選んだんだから呪いも一緒に引き受けてもらわないとね。


こうして、ナディアの中の黒い感情が人知れず、溢れ出すのであった。


よろしければブックマーク登録や↓にある☆☆☆☆☆を★★★★★にしていただければ大変うれしく思います。


また、作者は他の作品も投稿していますので興味がある方はそちらもお願いいたします。

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