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VTuberになるために  作者: Cucu
2/3

だからどうして...#2

よんでけ〜

あれからしばらく経った。


転校してから1ヶ月、ゴールデンウィークのちょっと前だ。


 


学校には慣れた。え?友達?一体なんのことやら。たまに話す女子や隣の席に座る男子はいるがそれも友達と呼べるほどのものでもなく、僕...いや、私はクラスでぼっちしている。


部活はちゃんとやっている。ちゃ〜んと帰宅部活動している。スポーツが苦手な訳では無い。並ぐらいはできる(はず)。決して、チームプレイとか、練習相手がいないとかそういうわけではない。自分の時間を大切にしたいのだ()。


 


今日も授業が終わり、クラスのみんなは急いで部活に行ったり、集まって話をして盛り上がっていた。私はそれらの後ろをす〜っと通り過ぎていく、つもりだったのに男子のひとりが話しかけてきた。


 


「渚ちゃん!」


 


え、いきなり下の名前で呼ばれたし。ちゃん付けだし。陽キャこっわぁ。そんなこと思いながら私は、


 


「ぇ、あ、な、何かナ?」


 


なんか変な返事をした。


 


「これからカラオケ行くんだけど、一緒にどう?」


 


無理無理無理。え、無理だが?


 


「え、えと、う〜...」


 


私が陰キャを発動していると、


 


「あ、用事とかある?だったらごめ〜んっ!!」


 


と言うだけ言ってまたみんなの元へ帰って行った。いやまだなんも言ってないし!と、思いながら教室を出た。


 


「どうしてこうなった...」


 


私はため息をつきながら家に帰るのであった。


 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 


僕は家に帰ると急いで部屋に戻り、パソコンの電源をつける。


 


「ふぅ、間に合った...」


 


僕はあれからVTuberというものに沼りに沼っていた。なぜそんなに沼っているかって言うと、みんなもわかるだろぅ?あれ、みんなって誰だ?とか、アホなことを考えていると、配信が始まった。


 


今日はソラカラ2期生の赤刎レンちゃんの誕生日3Dライブだ!YouTubeを開いてライブの配信をクリックする。


 


コメント:待機

コメント:待機

コメント:待機

コメント:楽しみ!

コメント:待機!


 


既に待機している人が1万人もいた。そして画面が動き出して、レンちゃんが現れ、


 


「今日はみんな楽しんで行け〜!!」



 と言い、素人とは思えないほどの歌唱力とダンスを披露した。チャット欄やTwitterでも大盛り上がり。


 


最近知ったのだが、VTuberグループソラカラは、アイドルVTuberグループで女性ライバーも男性ライバーも両方いる。普段はゲーム配信などをしているが、イベントや記念配信などはアイドル衣装に身を包み、本当のアイドルをしているらしい。いつも、芸人とか色々言われているので知らなかった。そして、これは僕が初めて見るライブ配信だ。正直とってもWAKWAKしていた。


 


「じゃあ次は!なんと新曲でーーーす!!!頑張って来たので是非聞いてください!!」


 


そのライブで見た赤刎レンちゃんはとっても輝いていて、かっこよかった。こんなふうになれたらなぁとも思った。


 


しばらく魅入っていると、すぐ終わりが来てしまった。楽しいことの時間が過ぎるのって早いよね。僕はチャット欄に「すごく楽しかった!ありがとう!」と打ち込んだ。


 


しばらく余韻に浸っていると、パソコンにあるひとつのメールが届いた。普段メールなんて使わないし、なんだろうと思ってすぐに開いてみると、


 


「合格通知」とある。


 


???


 


は?なにこれ?


内容を見ると、「あなたはソラカラの最終審査により、合格したことをお知らせします。ソラカラ3期生蒼井美海あおいみうなとしてVTuber活動してもらいます。つきましては、説明があるので、来週の日曜日午前10時に本社にお越しいただけるようお願いします。」


 


は?なにこれ?うぇ、吐きそう。


確かに何故か1次審査も2次審査もパスした通知は来ていて、それで2週間前に嫌々面接に行きはした。黒歴史を増やしたくはなかったので無理無理無理とか思いながら行った。でも、陰キャのコミュ障が発動し、緊張で何を聞かれたか覚えてもなければ、何を喋ったかも覚えてない。絶対まともに喋れてなんてないだろう。まあ、それで合格するわけがないと思い込み、2週間もたって忘れかけていた頃だったのに。


 


「どうしてなんだよおおぉぉ!!」


 


と、叫ぶしかなかった。

なんか思ったことがあれば感想よろしくです。

ダメなところも言って欲しいです。

久しぶりですいません

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