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最強剣士は『腕』がない  作者: ジャンクソイ
4/6

学者か魔術師かの家にて

更新が遅れてしまいました。

とあるソシャゲの茸狩迷界がなかなかクリアできず、時間泥棒されていました…。

申し訳ありませんでした。

「すまないが、こちらの大操鳥のオヤジさんが怪我をしてしまってな。少しの間でいいので泊めてもらえないだろうか?」


家の中から出てきた少女へ訪問した理由を簡潔に伝える。

それを聞いた少女はこちらから背後にいる大鳥へと視線を移し、そしてその背に乗っているオヤジさんを見た。

顔見知りではあるのか、オヤジさんは「よう!」とでもいうように手を上げて少女へ挨拶をする。


「え、ええ!?どうしたんですかその怪我!!」


オヤジさんの肩に巻かれている、血の滲んだ包帯を見てオロオロとし始める少女。


「運航中にガーゴイルに襲われたんだあ。幸い、こちらのニイちゃんのおかげで俺もクーちゃんも死にはしなかったわけだよ。」


大鳥であるクーちゃんを撫でながらオヤジさんが説明する。

それを聞いて俺を見る少女。そこでようやく俺に腕がないことに気付く。


「う、腕が…?お兄さん腕は!?まさか大操鳥さんを守るために…!?」


勝手に解釈し始めてさらに混乱する少女。


「お嬢ちゃん、俺の腕は大鳥に乗る前から無いから落ち着いてくれ。」

「おお、そうだぜ嬢ちゃん。腕がねぇのにガーゴイルを3体も倒しちまったんだ!」

「ガーゴイルを…3体…?」


さらに混乱し始める少女。

正直、結界が張られているからと言っても外で騒いでいたらモンスターが寄ってきてしまうので家の中に入れてほしいのだが…。


「いつまでくっちゃべってるんだい!?お客さんならさっさと中に入れてお茶でも出しな!!」


家の奥からそう叫ぶ声が聞こえる。


「あ!す、すみません気が利かなくて!こちらへどうぞ!」


奥から聞こえてきた声に正気に戻ったのか、家の中へと案内してくれる。

少女ひとりで住んでいるわけではないことが分かって安堵する。学者か魔術師かだとしても、怪我をした人を見ただけで気が動転するようではモンスターが襲ってきた時に咄嗟に動けないからだ。

結界があるから絶対に安心、だとは限らないため警戒するにこしたことはない。

そしてもし戦える人が自分一人だけだった場合は…。自分も無事で済むかわからないからな…。


傷の痛みもだいぶ引いたのか、大鳥から降りたオヤジさんは少女の後をついていく。

大鳥は家に入ったオヤジさんを見届けるとバサリと羽ばたき、屋根の上へ降り立った大鳥はこちらを見て短く鳴く。

何かあれば知らせる、とでも言っているようだ。確かに賢い子だ。よろしく頼むぞ、とニッと笑って返しておく。

オヤジさんに遅れて家に入り扉を閉める。

玄関から入った正面に客間があるようだ、オヤジさんが長椅子に座っているのが見える。


「お兄さんも、どうそお座りくださいね!」


キッチンだろう場所から少女の声が聞こえる。

お言葉に甘えてオヤジさんの横にある別の長椅子へと腰を下ろす。


「オヤジさん、傷のほうは?」

「おお!あんなに痛かったのに、今じゃあ全然痛くねえや!良薬草でも使ってくれたのかあ?」


怪我した方の肩をぐるりと回して答え、質問してくる。


「その調子だったら、明日の朝にも治っていそうだな。薬草は神薬草使ったぞ。」


普通に返答したはずだったのだが、俺の返答を聞いてオヤジさんが固まる。


「し…。しん、やくそう…?」


そこでお茶を持ってきてくれた少女がテーブルの前で固まっている。

何かおかしなことを言ってしまったか?


「お、おおおおめぇ!神薬草だと!?1枚で金貨5枚はするだろう薬草だろお!?」

「へえ、そんなにしたんだ。」


モンスターを倒してドロップしたもので、当時の仲間が教えてくれたが質のいい薬草なんだなあとしか思っていなかった。だって大量にドロップしたし…。


「トレンドラゴンがボロボロ落としてたけど…。」

「とれんどらごん…?」

「あの樹木でできたかのようなドラゴンがあ!?」

「うん?1頭から5枚は取れたと思うけど…。」

「1頭から5枚ぃ!?ニィちゃん、まずトレンドラゴンなんてやべえモンスターを倒してんのか?!ボロボロ落としてたっつーことはよお…。何頭も倒してるのか…?」

「ん?そうだけれども、それが何か問題があるのか?」


オヤジさんがなぜそんなに慌てているのか、少女はなぜ固まっているままなのか、よくわからない。

モンスターのドロップ品は使えるものは使うものだろう…?


「それ1枚から高級ポーションを5本、最高級なら1本は普通に作れるみたいだけども。」

「高級ポーションを5本んん???」

「さいこうきゅう…ぽーしょん…」

「あれ?知られてないことだった?」


あんぐりと口を開けた二人がうなずく。

当時の仲間だった魔法使いと賢者の二人が薬草を手に色々と話し合ってどんどんポーション作ってたから当たり前のことなんだと思っていたのだが…。


「それにトレンドラゴンなら、もうしばらくは外に出てこないくらい狩り倒したはずだから街への被害は考えなくて大丈夫だぞ。」

「かり、たおし、た…。」

「ニィちゃん…。あんた、なにもんなんだよ…。」

「元戦士だけど?」

「そうじゃねえよ…。」


俺は、なにか、間違えているの、だろうか?

当時の出来事…。

山からは絶対に出てこないはずのトレンドラゴンが街を襲っていた。それを倒して調査をしたところ、1000年かけて成体へと成長するはずのトレンドラゴンが山の中で大量に成体へと成長しており、山の中だけでは食料がないため山から出てきたようだった。

なぜ急成長したかは、魔王が放つ魔気にトレンドラゴンの卵が刺激され羽化。さらには成長も促していたようで大量に成体のトレンドラゴンが生まれてしまったのだ。そのため、仲間と協力してトレンドラゴンの数を減らして街へ降りてこないようにと狩り倒したのだ。

と、いうことを二人へ説明したのだが…。


「「………。」」


さらに黙ってしまった。


「面白い子が来たみたいだねぇ。」


2階から婆さんが降りてくる。

見た目は、完全に魔女を彷彿とさせる恰好をしている。


「その神薬草、私に何枚か譲ってくれないかい?それと最高級ポーションの作り方も覚えているだけでも教えてくれないかい?」


そういいながら、固まったままの少女が持っているトレイからティーカップを俺の前に置く。


「もちろん、お礼は弾むよ!」


そして俺の無い腕を見やる。


「不便しないようないい物を作ってやることだってできるからねえ!」


ヒヒヒ、と怪しげに婆さんが笑う。

特に不便していることなんて特にない…。

いや。


「なんでもいいのか?」

「ああ、なーんでも作れるよ!私は自他共に認める、一流創造者だからねえ!」


自信満々だ。

それならば、アレを作ってもらおう。


そうすれば戦える…。

今後、遅くとも1週間に1話は更新はしていきたいと思っています。

筆が乗ってきた場合は連続で更新することがあると思いますが、この駄文を楽しんでいただければ幸いです。


追記

体調崩したり、友人に誘われて外出した影響で筋肉痛が悪化したり、ウマをやり始めたらドハマりしてしまったり、更新中のデータが吹っ飛んだりとしてしまい遅れています

ツライ

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