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白鬼伝  作者: 裡
プロローグ
6/20

静寂の嵐04

獣を狩りたかったのはさすがにそろそろマズいと思ってた事があった。


銀髪で胸もまだないけどそこそこかわいい少女が蔓と葉っぱのみで大事なところを隠してるだけというのはどうなの?


こっちに来た時などそもそもマッパだった、落とされた先が人のいないところで良かったけど不親切すぎるだろ、という怒りがない事もない。


今まで狩ってた獣は諸々の実験をしてたせいで衣類としては使い物にならない事が多かった。


だから今回は大きめの奴を狙った。


落とし穴にはめたがまだ生きている。


窒息させるには時間がかかるので一つ試すことにした。


まず土で枷を作り動けなくして自分も落とし穴へ。


分解の術式を生き物に使うのは気が引けるが恐らく考えている事は出来るはずだ。


鉄分をまず抜く、こうする事で貧血から意識障害を起こす。


動けなくなったところで風の刃を小さく圧縮して解体をしてみる。


皮を剥ぎ、火と水属性で体液や汚れを洗い流して蒸しておきながら臓器を取り出し筋肉と筋を分けて肉をブロックごとに切除する。


生前やった事などないがサバイバル教本や動画に軽くこの手の話は出ていたし、正直やりたくはないが寒くなってきたから衣類は欲しかった。


鉄分は砂鉄のようになっているが結構な量取れる様だ。


そしてアンモニア含む匂い成分やH2O…水分を抜いて軽くする。


「保存できるたんぱく源ゲット!あとは腹から掻っ捌いてる訳だから前合わせの衣類に仕立てておけばいいか?」


この時、彼女はもう一つの可能性をすっかり見落としていた事に気付いてはいなかった。


分解の術式で食物繊維を取り出して布を作るという手がある事に。


彼女はイノシシっぽい獣の素材を入手し、拠点としてる崖の上の洞窟に帰宅後に気付く事になった。



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