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白鬼伝  作者: 裡
プロローグ
5/20

静寂の嵐03

肉が欲しい。


麦飯はどうにかあるが肉が欲しい。


最近こう思う事が増えた。


刃物はないし、分解の術式では現状まだ出来て成分の結晶を取り出すのが良いところなので僕はイノシシっぽい魔物が狙いをつけてきたら捨て身で直進するという性質を突いて落とし穴を仕掛けてみた。


術学の知識は結構豊富にあるので今回はその辺りをちゃんと触れてみたい。


まず属性は火・水・土・風と上位に光と闇がある。


これらは自然六属性と言って概ね自然の現象を人為的に起こす事が出来ると言うものだった。


自分の場合は生活と融合させているので割と怒られそうな使い方をしていると内心思うが、これも鍛錬としているのでノーカンだ。


先ほどのイノシシっぽい獣に土を固めて弾丸状にして硬化させた物を風属性で回転を加えて螺旋状の筒をイメージしてみる。


当たり前だがこれでは足りない。


弾丸をイメージしたのだから薬莢も当然ある。


爆縮させた炎を薬莢に詰めてみる事にする。


爆発した。


「あっちぃ」


爆縮を狙うなら本来密閉させてやるのが常識だがこの世界の術学ではどの程度の強度があるのかも知っておきたかったのでわざと放ってみた。


もう一つここしばらく試してた事として自分には異様な回復力があるのでこの程度では正直傷も残らないし気合を入れたら瞬時に回復もする。


結果としてイノシシっぽい獣の額には弾丸が当たり、一筋の血が滴っているが脳を貫くまでには至ってない様だった。


だがそれでいい。


傷を負った獣に理性はないしこっちも負傷していると見れば一直線に向かってくる。


事前に土属性の術学を用いて音もなく掘っておいた落とし穴にイノシシっぽい獣は見事にはまってくれた。


一撃で仕留められたらそれでよし、ダメならいくつかの手段で落とす。


それが狩りの基本だと考える。



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