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白鬼伝  作者: 裡
プロローグ
4/20

静寂の嵐02

考えられる限りの事を延々と試しつつ、狩りをしながら人里離れた地での研究を自分はしていた。


生前どうかなどどうでもいいが、これでも若い頃からオンラインのゲーマーで一時期引きこもりのニートだったりしてた身としてはこーゆー事には慣れていたし、当時にしたってついでに自炊する事くらいはしていたから研究しつつ食事をちゃんとする事くらいは造作もない。


自分にとって幸いだった事はこの森で何故かお米に近い性質の穀物があった事と巨大な茶毛のにわとりが産んだコクのある赤卵を独自に編み出した分解の術式で寄生虫や病原菌を排除して生で食べれるようにしてた事。


それと応用すれば分解の術式でゴマ油の様なものも採る事が出来たが醤油がない事だけが残念だ。


日本人のソウルフードとも言える卵かけご飯もどきが出来た事だけはこの時の自分自身の精神に大きく安寧をもたらしていた。


醤油がない。作れない理由は簡単だ・・・大豆がないからこれに類する発酵食品を作れない。


つまり味噌もない、納豆もない、クソッタレが!


「卵かけご飯と料理のさしすせそ、納豆くらいは用意してくれ。頑張れ異世界、頑張れ神様」などと狩りへ行くたびによく日常的に愚痴を大声で漏らしていた。


このまま行くと自分の研究意欲がこの世界で出来る事から身の回りで作れる日本食の再現になりかねないという深刻な危機感とストレスを抱きつつも溢れたストレスのせいかスイッチが入ったように冷静になる。


自分がこの世界に呼び出されるに至った要因は存在の定理を見てしまいその見た内容が世界だったからではないか?


昔同じく見たという知り合いに聞いた話が正しければだが人によっては本棚程度という認知だった事もあるので器として受け入れられる知識の大きさを測られたのではないかと考察はしている。


自分が生きていた世界の偉人は「知識こそ力なり」といった話が多かったのだが、正直半信半疑で自分の事ともなるとやはり過信は出来ない様に思ってしまう。


それでもこの世界の法則が存在の定理であるならここは魂の世界であり恐らくは自分の関係者も多く存在しているのではないかという期待もあったりはしていた。


だからこそ出来る事はまず検証して鍛えて詰めていく方向性を確かめていくという作業をひたすらに続けた。


凡人だった自分が何かを極めるに至る方法はただ一つ、失敗する要素を全て覚えておく事でありとあらゆる対応をし易くしていく事。


これは何かあってもダメージを最低限にするという意図もある。


どれだけわかりきっていようが危険のない範囲でいいから愚直に試行錯誤を続けて自分に出来ることを一つずつ確認して覚えていった。



卵かけご飯は、古米2合を3回研いで料理酒50mg入れて水を窯の2合ラインへ。

炊けたら1合ほど茶碗によそって軽くゴマ油を混ぜて醤油を混ぜて地〇卵の卵を入れて適度に混ぜる。

これで必要があれば追い醤油したりすれば究極においしい卵かけご飯は出来ます。

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