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ネネカでたぜ!(プリコネ)
「それじゃあ今から数十分は各自が召喚獣とすきにしなさい、まだあなた達は召喚主になって日が浅いんだからまずは絆を深めるところからよ。遊ぶもよし、芸を仕込むもよし、話すもよしよ。ただその後は召喚獣で摸擬戦を行ってもらうからそれだけは覚えておいて、周りには気を付けるようにね」
はい始めと言って手をパンと叩くと同時に生徒たちは友人同士で集まって召喚獣を見せ合ったり個人で何かを行ったりし始める。
「で、俺らはどうする」
「そうね」
俺がピーチに質問すると考え込むように右手を口元にあてる。
「何しましょう」
「ノープランかよ」
「だってどうせ獣型だろうって思ってたからそれの得意な奴でいいかなって思ってたんだもの」
それなら仕方ない……のか?よくわからん。
「あんたって何ができんのよ」
「まぁこと戦闘においては大体の奴には勝てるぞ、たぶん俺が負けるのは片手の指もいないくらいだ」
今ぱって思いついたのは主神の奴とアティスくらいか?主神の奴はともかく何で仮にも戦闘神の俺が慈愛神のアティスに勝てないんだ……。
「へぇ、じゃあ特に何もしなくていいんじゃない?」
「適当に時間をつぶすか」
「そうね」
と入ったものの何をしようか、正直やることがない、暇……寝るか?いや、流石に砂の上はあまり寝心地がいいとはいえなさそうだな……。
「何しようか……」
一人でつぶやくように言う。周りがやってることは参考になんなさそうだからな、余計に悩んでしまう。こんな服も来てることだしふざけるか。
あれとあれとー、後はこんなところか。
「何してるのよ」
「いやせっかくこんな格好何だしちょっとふざけようかと」
質問を投げてきたピーチに返答をすると、今まで出したものを並べ始める。白に統一したパラソルに椅子、三脚のテーブルを出し、その上にティーカップとお菓子乗せるやつ……なんていうんだこれ?を出して。さらに既に紅茶が入った状態のティーポットにすでに出来上がった状態のスコーンにマカロンをプレート(お菓子乗せるやつ)に乗っける。
よし!
「何してるのよあんたは」
「暇だから執事ごっこしようかと思って、ほら来いよ」
椅子の一つを引いた状態でピーチを呼び寄せる。
やはりこいつも暇していたのかすぐに俺の引いた椅子に座り込んだ。
「今紅茶を入れますねお嬢様」
笑顔を浮かべながらティーポットを手で持ちカップに注ぎ込みピーチの前に置く。
「どうぞ」
「……美味しいじゃない」
一口含むと、そう言葉をこぼした。それもそのはずこれは神界で料理神が作ってもらったものを非常食としてかなりもらっていてこの紅茶もお菓子もこと料理に関することにおいては右に並ぶものがいないといわれる彼女が作ったのだから。
それに加え俺の能力の【収納】には入れた対象を最高の状態にするとかいう特殊技能があるためたとえ何年前の者だろうと温かいままだし味が劣化することもない。
俺が作ったわけでもないのでそんなにうれしくもない感想を聞くだけ聞くともう一つのカップに紅茶を注ぎ反対に座り込んだ。
「執事は普通主人の後ろに控えるものじゃないのかしら?」
「正直それじゃ結局俺は暇じゃないか、それにこんな豪華なティータイムを過ごせるんだから文句言うなよ」
それもそうねと頷いてマカロンを手に取るとこれまた笑みを浮かべていた。やはり甘いものが嫌いな女性はいないのだろう。あの堅物だったアティスでさえ喜んでいたんだから。……甘いお菓子でも持ってけば機嫌は直るだろうか。
結局俺たちは周りの生徒たちのうらやましそうな視線を受けながら次の指示があるまでだらだらと過ごしたのだった。
ブックマークすると私のやる気がみなぎらないこともない可能性がなきにしもあらずですわよ?(現在0)




